内容紹介
日本学術会議物理学委員会主催の公開シンポジウム「基礎科学研究の意義と社会 --- 物理分野から」(2018年12月17日開催)の模様をもとに再構成。
物理関連分野を例にして、典型的な「基礎科学」と思われている研究をあえて取り上げ、それが社会とどうつながり、いかに重要かを説くとともに、科学史研究やメディアの視点も取り入れて、今後の基礎科学の発展の方向性を見いだす視点を読者に提供する。
物理学の各分野の第一人者が、分野の特徴や研究手法の違い、社会との接点を踏まえた解説を行うとともに、研究者の視点のみならず、科学史やメディアからの視点も開設する。
目次
はじめに ・・・ 田村 裕和(東北大学大学院理学研究科)
1 章 なぜ、基礎科学が必要か ・・・ 村山 斉(東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構)
2 章 基礎科学研究の現場から
2-1 元素の進化、合成と変換 ・・・ 櫻井 博儀(理化学研究所仁科加速器科学研究センター)
2-2 発展する天文学の現状と今後 ・・・ 常田 佐久(国立天文台)
2-3 「多は異なり」とスモールサイエンス ・・・ 前野 悦輝(京都大学大学院理学研究科)
3章 日本の純粋科学を支えたもの、およびそれへの批判 ・・・ 岡本 拓司(東京大学大学院総合文化研究科)
4章 基礎科学研究と社会 ・・・ 中村 幸司(NHK解説委員)
5章 おわりに――基礎科学研究の持続的発展にむけて ・・・ 梶田 隆章(東京大学宇宙線研究所)
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