内容紹介
本書は地球化学分野における安定同位体の入門書であり、「理論的および実験的原理」「主要元素の同位体分別」「自然界における安定同位体比の変動」の３章で構成されている。古気候学や現在発展中の分野である重元素の同位体分別についても解説している。また、読者が興味のある分野の最新研究の論文に簡単に触れることができるよう、多くの参考文献を記載している。本書によって安定同位体研究がどのようにして地球や宇宙のなりたち、古代の気候、環境汚染の源、現代の地球環境問題を明らかにするのかを知ることができるだろう。
目次
第１章 理論的および実験的原理
１．１ 同位体の一般的特徴
１．２ 同位体効果
１．３ 同位体分別過程
１．４ 質量分析法の基本
１．５ 標準物質
１．６ 気体の試料調製法
１．７ 新しい微量分析法
１．８ 重元素の安定同位体分析
第２章 主要元素の同位体分別
２．１ 水素（H）
２．２ リチウム（Li）
２．３ ホウ素（B）
２．４ 炭素（C）
２．５ 窒素（N）
２．６ 酸素（O）
２．７ マグネシウム（Mg）
２．８ ケイ素（Si）
２．９ 硫黄（S）
２．10 塩素（Cl）
２．11 カルシウム（Ca）
２．12 クロム（Cr）
２．13 鉄（Fe）
２．14 銅（Cu）
２．15 亜鉛（Zn）
２．16 セレン（Se）
２．17 モリブデン（Mo）
２．18 タリウム（Tl）
第３章 自然界における安定同位体比の変動
３．１ 地球外物質
３．２ 上部マントル
３．３ 火成岩
３．４ マグマ系の揮発性物質
３．５ 鉱床と熱水系
３．６ 水圏
３．７ 地質時代における海洋の同位体比
３．８ 海洋と淡水中の溶存および粒子状化合物の同位体比
３．９ 大気
３．10 生物圏
３．11 堆積岩
３．12 古気候学
３．13 変成岩
出版社からのメッセージ
本書は、2007年５月にシュプリンガー・ジャパン株式会社より出版された同名書籍を再出版したものです。
本書籍は価格変更に伴い、ISBNを変更しました。内容に変わりはありません。
------------------------------------------
本書は、書籍からスキャナによる読み取りを行い、印刷・製本を行っています。
一部、装丁が異なったり、印刷が不明瞭な場合がございますが、ご了承くださいますようお願い申し上げます。
------------------------------------------
