脳神経外科臨床マニュアル 改訂第5版

脳神経外科臨床マニュアル 改訂第5版

著者名 端 和夫
三國 信啓
発行元 丸善出版
発行年月日 2018年12月
判型 B5 257×182
ページ数 1078ページ
ISBN 978-4-621-30348-1
Cコード 3047
NDCコード 494
ジャンル 医学・薬学 >  臨床医学・外科系 >  脳神経外科学

内容紹介

臨床の現場で長く使われてきた定番マニュアルの改訂版。今改訂版では初版の理念に立ち返り、ベッドサイドエッセンスをわかりやすく解説することに注力。人の患者を前にした脳神経外科医が、良い治療を実現するための手助けとなる知識と方法を具体的に解説。脳神経外科の臨床に携わる脳外科医に必携の書。

目次

I章 初期診察に関わる事項
 1節 頭痛,めまい
  1.頭痛
  2.めまい感,めまい
 2節 意識障害
  1.初期対応
  2.意識障害の程度の把握,意識障害の評価
  3.意識障害の臨床的鑑別
  4.脳神経外科救急における意識障害患者の初期治療での原則
 3節 認知症診断
  1.認知症を診断するにあたって
  2.脳神経外科外来における認知症診断の進め方
  3.画像所見からの認知症疾患の鑑別
  4.Treatable Dementia
  5.薬物治療の実際
  6.改正道路交通法と認知症
 4節 末梢神経障害の診かた
  1.末梢神経の構造と病変
  2.単ニューロパシー
  3.多発単ニューロパシー
  4.多発ニューロパシー
  5.腕神経叢障害
II章 機器診断に関わる事項
 5節 腫瘍性病変のMRI診断
  1.星細胞系・乏突起膠細胞系腫瘍
  2.その他の星細胞系腫瘍
  3.上衣系腫瘍
  4.その他の神経膠腫
  5.脈絡叢腫瘍
  6.神経細胞性および混合神経細胞性・膠細胞系腫瘍
  7.松果体部腫瘍
  8.胎児性腫瘍
  9.脳神経・傍脊椎神経腫瘍
  10.髄膜腫
  11.間葉系非髄膜上皮細胞性腫瘍
  12.メラノサイト系腫瘍
  13.原発性悪性リンパ腫
  14.組織球系腫瘍
  15.胚細胞性腫瘍
  16.家族性腫瘍症候群
  17.トルコ鞍部腫瘍
  18.転移性腫瘍
  19.下垂体・傍鞍部腫瘍
  20.頭蓋底部腫瘍
  21.嚢胞性腫瘤 
 6節 急性期脳梗塞の画像診断
  1.Treatment Related Acute Imaging Target(TRAIT)
  2.Large Vessel Occlusion
  3.Small Core
  4.Large core-Perfusion mismatch
  5.Collaterals 
III章 術前,術後に関する事項
 7節 術前の全身評価
  1.検査のルーチン
  2.循環器
  3.呼吸器系
  4.腎疾患
  5.耐糖能   
 8節 高齢者管理の注意
  1.高齢者について
  2.高齢者における脳神経外科診療
 9節 下垂体ホルモン検査と補償療法
  1.下垂体ホルモン検査
  2.ホルモン補償療法
  3.内分泌緊急症  
 10節 脳神経外科領域での輸液・栄養管理
  1.脳神経外科領域での輸液
  2.輸液の開始から維持までの実際
  3.栄養の管理
  4.栄養の投与経路
 11節 血圧管理
  1.脳神経外科領域での輸液
  2.頭蓋内病変を有する患者の急性期血圧管理
  3.頭部外傷における血圧管理
  4.降圧剤(静注,経口)の選択と考え方
  5.昇圧について
  6.脳卒中予防としての血圧管理
 12節 心不全・不整脈
  1.術前・術後のリスク評価
  2.心不全・不整脈疾患の診断と管理
 13節 深部静脈血栓症,肺塞栓
  1.深部静脈血栓症(DVT)
  2.肺静脈(血栓)塞栓症
 14節 呼吸管理―呼吸不全とその対策
  1.急性呼吸不全の分類と病態
  2.呼吸管理の実際(基礎編)
  3.呼吸管理の実際(応用編)
  4.脳神経外科領域における呼吸管理
  5.おわりに
 15節 急性腎障害の治療
  1.AKIの原因・分類
  2.検査・診断・臨床経過
  3.治療
 16節 血糖
  1.入院時における血糖値に関するスクリーニング検査
  2.血糖値異常が認められたときの検査
  3.血糖値管理
  4.術前・術中・術後における血糖管理
  5.糖尿病性昏睡(医原性低血糖昏睡も含む)
  6.糖尿病性ケトアシドーシス・非ケトン性高浸透圧性
 17節 水電解質異常
  1.中枢性尿崩症(CDI)
  2.抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH),中枢性塩分喪失症候群(CSWS)
 18節 DIC(ARDS,敗血症含む)
  1.DICの病型
  2.DICの診断
  3.DICの治療
 19節 周術期感染症対策
  1.PK/PD理論
  2.予防投与と治療投与
  3.術前/術中/術後の感染症対策
  4.術後の発熱
  5.Top Bottom Approach
  6.術後髄膜炎対策
IV章 各種評価スケール
 20節 各種評価スケール
  1.脳血管障害に関する評価スケール
  2.脳腫瘍に関する評価スケール
  3.頭部外傷に関する評価スケール
  4.機能的評価スケール
  5.高次脳機能評価スケール
  6.その他
V章 小児の問題
 21節 小児の診察と画像検査
  1.問診
  2.診察
  3.画像検査
  4.インフォームド・コンセント
 22節 新生児頭蓋内出血
  1.新生児脳室内出血
 23節 小児脳脊髄腫瘍
  1.小児脳脊髄腫瘍総論
  2.主な小児脳脊髄腫瘍
 24節 脳外液貯留(硬膜下液貯留・くも膜下腔拡大)
  1.病態
  2.画像診断
  3.臨床所見(頭蓋内圧亢進所見)
 25節 水頭症
  1.髄液循環
  2.病態と分類
  3.症状
  4.診断
  5.治療
 26節 二分脊椎
  1.概念
  2.疫学
  3.発生
  4.開放性二分脊椎
  5.閉鎖性二分脊椎(潜在性二分脊椎)
 27節 くも膜嚢胞
  1.発生・病態
  2.臨床像
  3.治療
VI章 血管内手術
 28節 脳動脈瘤の塞栓術
  1.脳血管内治療の適応と診断
  2.脳血管内治療の周術期管理
  3.使用器材
  4.塞栓術の手技
  5.脳動脈瘤の部位と塞栓術におけるポイント
  6.Flow Diverter
 29節 血管形成術,ステント留置術
  1.頚動脈
  2.鎖骨下動脈,頭蓋外椎骨動脈
  3.頭蓋内動脈
 30節 血栓回収療法(急性期脳梗塞に対する血管内治療)
  1.エビデンス
  2.血栓回収デバイスと標準的手段
  3.院内整備
VII章 脳血管障害
 31節 破裂脳動脈瘤の治療
  1.発症時の対応
  2.手術について
  3.術後管理
  4.慢性期の外来診療
 32節 頚部頚動脈狭窄症,CEAの工夫
  1.手術適応について
  2.本節の症例
  3.手術治療
 33節 脳動脈瘤手術の工夫
  1.手術デザイン
  2.手術手技の要点
  3.主な部位の動脈瘤
 34節 脳動静脈奇形(AVM)手術のポイント
  1.AVM摘出手術の基本
  2.脳AVMのアプローチ
  3.大脳半球AVM
  4.Cerebellar AVM
  5.脳幹部AVM
  6.Cerebellopontine AVM
 35節 脳動脈解離(解離性脳動脈瘤)
  1.脳動脈解離の症状
  2.診断
  3.治療方法の決定
  4.内科的治療
  5.椎骨動脈解離の血管内治療
  6.出血発症の椎骨動脈解離への保存的治療の選択  
 36節 海綿状血管腫
  1.治療介入前の予備知識
  2.摘出術の基本的考え方
  3.優位脳組織に近接した海綿状血管腫
  4.定位放射線治療の考え方
  5.術前摘出と摘出術の計画
  6.手術アプローチ
  7.摘出術の手順
  8.摘出術のポイント
 37節 巨大脳動脈瘤
  1.内頚動脈―海綿静脈洞部巨大動脈瘤
  2.内頚動脈硬膜内巨大頚動脈
  3.中大脳動脈巨大動脈瘤
  4.椎骨動脈巨大動脈瘤
  5.脳底動脈巨大動脈瘤
 38節 もやもや病
  1.原因
  2.病態と症状
  3.診断
  4.治療法
  5.手術方法
  6.予後
  7.妊娠出産
  8.生活指導
  9.社会福祉資源
 39節 硬膜動静脈瘻
  1.疫学と症候
  2.診断と検査
  3.治療適応
  4.治療
  5.最近のトピックス『OnyxTM』
  6.治療の合併症とその対策
VIII章 脳腫瘍
 40節 放射線・化学療法
  1.脳腫瘍に対する放射線治療
  2.脳腫瘍に対する化学療法
  3.治療効果の判定と全身評価基準
 41節 覚醒下手術
  1.適応と手術に関する留意事項
  2.電気刺激について
  3.言語機能評価
 42節 中枢神経系原発悪性リンパ腫の診断と治療
  1.PCNSLの定義と疫学
  2.PCNSLの診断と検査
  3.PCNSLの治療
  4.まとめ
 43節 胚細胞腫
  1.胚細胞腫(germ cell tumor)の一般概念
  2.本腫瘍群を構成する腫瘍
  3.病理
  4.症状と症候
  5.画像診断
  6.腫瘍マーカー
  7.治療
 44節 髄膜腫手術の基本
  1.髄膜腫の術前に必要な知識
  2.髄膜腫手術総論
  3.髄膜腫手術各論
  4.術後管理
  5.術後の経過観察と後療法
 45節 頭蓋咽頭腫の手術
  1.頭蓋咽頭腫の手術アプローチ
  2.腫瘍摘出
  3.閉頭,術語管理
 46節 聴神経腫瘍とその手術
  1.腫瘍の増大に関する自然歴と治療法の選択
  2.症状
  3.術前の検討
  4.手術アプローチ
  5.顔面神経が切れた場合の対処
  6、予後
 47節 頚静脈孔部神経鞘腫の手術
  1.術前検討
  2.手術の実際
  3.術後管理と問題点
 48節 眼窩腫瘍とその手術
  1.手術適応
  2.手術手技
  3.症例提示
IX章 てんかん,不随意運動など
 49節 てんかん焦点診断
  1.てんかんとは
  2.臨床発作型,てんかん類型の診断
  3.てんかんの薬物療法
  4.外科手術が可能なてんかんと手術方法
  5.焦点診断
X章 外傷
 50節 頭部外傷(traumatic brain injury:TBI)診療のポイント
  1.病院前外傷診療と神経蘇生
  2.頭部外傷の重症度分類
  3.重症頭部外傷治療・管理のガイドライン
  4.手術適応と方法
  5.外傷性脳血管損傷
  6.外傷後髄液漏
  7.札幌医科大学高度救命救急センターのTBI診療の実際
 51節 脊椎・脊髄外傷
  1.脊髄損傷の評価と診察のポイント
  2.各病態での治療方針
  3.損傷脊髄に対する薬物治療
  4.全身管理
  5.リハビリテーション
XI章 脊椎,脊髄疾患
 52節 脊髄のレベル診断
  1.神経学的診察方法
  2.徒手筋力テストと脊髄レベル
  3.筋トーヌスの検査方法
  4.四肢の腱反射
  5.レベル診断に有用な異常反射・徴候
  6.知覚異常とレベル診断
  7.疼痛や異常知覚によるレベル推測
  8.頚椎椎間板ヘルニアのレベルによる症状
  9.腰椎椎間板ヘルニアのレベルによる症状
  10.脊椎の画像検査によるレベル決定の注意点
  11.脊髄横断面からの特徴的な症候
 53節 頚椎前方アプローチ
  1.頚椎症
  2.頚椎症の病態
  3.頚椎症の症状
  4.頚椎症の画像所見
  5.頚椎症の治療
  6.頚椎症の手術
  7.後縦靭帯骨化症(OPLL)
  8.前方アプローチに伴う合併症
 54節 後方アプローチ:筋層構築的棘突起弓形成術
  1.MSLPの目的とその適応
  2.頚椎の脊椎管狭窄症に対するMSLP手術
  3.腰椎の脊椎管狭窄症に対するMSLP手術
  4.筋層構築的手法:MSLPのメリット
 55節 脊髄硬膜内腫瘍の手術
  1.一般的術前準備,手術室での準備
  2.脊髄硬膜内随外腫瘍
  3.脊髄随内腫瘍
 56節 頭蓋頚椎移行部の手術
  1.解剖・機能
  2.臨床症状
  3.画像診断
  4.疾患
  5.治療
  6.まとめ
XII章 手術に関する事項
 57節 手術に役立つ三次元画像
  1.融合三次元画像
  2.もやもや病に対するバイパス術
  3.顔面痙攣に対するMVD
  4.脳腫瘍(schwannomna)
  5.脳腫瘍(下垂体腺腫)
  6.まとめ  
 58節 術中モニタリング
  1.SEP体性感覚誘発電位
  2.MEP運動誘発電位
  3.誘発筋電図
  4.AMR
  5.VEP
 59節 開閉頭法
  1.術前処理
  2.開頭法
  3.閉頭法
  4.術後管理
 60節 末梢神経の手術
  1.痙縮に対する末梢神経縮小術
  2.頸部ジストニアに対する選択的末梢神経遮断術
 61節 Pterional approach
  1.Pterional approachとそのバリエーション
  2.Pterional approachに関連する拡大法
  3.Pterional approachに関連する低侵襲アプローチ法
  4.海綿静脈洞腫瘍に対する手術適応とアプローチ法
  5.まとめ
 62節 Anterior interhemispheric approach, anterior craniofacial approach
  1.Anterior interhemispheric approach
  2.Anterior craniofacial approach
 63節 Occipital interhemispheric a pproach
  1.術前検査
  2.手術法
  3.注意すべき合併症
  4.症例提示
 64節 Transpetrosal approach
  1.Anterior petrosal approach
  2.Posterior petrosal approach
  3.Combined petrosal approach
 65節 Transcondylar approach
  1.Transcondylar approachの利点と適応
  2.手術手技
 66節 Transsphenoidal surgery(T/S)
  1.経鼻経蝶形骨洞手術の適応
  2.手術前の準備
  3.手術
  4.腫瘍切除
  5.モニタリング
  6.術後管理
  7.合併症
 67節 脳室へのアプローチ
  1.側脳室へのアプローチ
  2.第3脳室へのアプローチ
  3.第4脳室へのアプローチ
XIII章 将来の話題
 68節 遺伝子カウンセリング
  1.遺伝カウンセリングの歴史
  2.遺伝カウンセリングとは
  3.遺伝カウンセリングの担当者
  4.遺伝カウンセリングの流れ
  5.腫瘍学領域における遺伝カウンセリング
  6.これからの遺伝性腫瘍診療と遺伝カウンセリング

出版社からのメッセージ

本書は『脳神経外科臨床マニュアル 改訂第4版』(2010年7月刊)の改訂版です。

定価:本体28,000円+税
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