
マンハッタン計画の科学と歴史
著者名 | 今野 廣一 訳 |
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発行元 | 丸善プラネット |
発行年月日 | 2018年12月 |
判型 | A5 210×148 |
ページ数 | 504ページ |
ISBN | 978-4-86345-400-2 |
Cコード | 3042 |
内容紹介
第2次世界大戦中に遂行されたマンハッタン計画には,ウラン濃縮技術(電磁気分離法,液体熱拡散法,ガス拡散法),プルトニウム生産原子炉(黒鉛炉),プルトニウム抽出分離技術(再処理),原子爆弾設計理論と製造技術が含まれ,戦後の「原子力平和利用」でのウラン濃縮,再処理および原子力発電技術に繋がる.原爆から水爆への開発が「核抑止論」の発生とともに「核兵器削減条約」や「核禁止条約」等,未だに続く論争もまたマンハッタン計画のレガシーである.戦後に合衆国内に散りばめられた国立科学研究所群の殆どもマンハッタン計画で生まれた研究所・工兵施設が基となっており,その運営方法や国家資金の投入システムも戦時中から踏襲された.
目次
第1章 はじめにと概要/第2章 核物理学概略史;1930年代中期まで/第3章 核分裂発見とその解釈/第4章 マンハッタン計画の組織化;1939-1943/第5章 オークリッジ,CP-1,クリントン工兵施設/第6章 ハンフォード工兵施設/第7章 ロスアラモス,トリニティとテニアン/第8章 廣島と長崎/第9章 マンハッタン計画のレガシー