日本経済を考えるヒント

日本経済を考えるヒント

著者名 大岡 哲
発行元 丸善出版
発行年月日 2002年06月
判型 新書 174×112
ページ数 288ページ
ISBN 978-4-621-05357-7
Cコード 0233
NDCコード 332
ジャンル 社会科学 >  経済・経営・ビジネス
新書 >  丸善ライブラリー

内容紹介

日常の生き方、企業経営、日本のあり方を「考えるヒント」をわかりやすく親しみやすく説く。本質的な問いかけと示唆に富む日本人論であり世界論である。

目次

第1章 情報化社会の虚実――ブームを超えて――
 社会経済の法則は変わらず/「情報」とは何か/情報の生産コストと価格/情報化社会と工業化社会の違い/強まるネットワークの論理/大きい「勝ち負け」の差/技術と情報の関係/技術革新の震度/変化と技術革新と日米競争/情報化社会と製造業/情報化と地方分散/情報化の中の企業経営/「アテンション」の問題/ネットビジネス「一〇の教訓」
第2章 不易流行――「構造」と「改革」――
 構造改革ブームと景気/国民に改革の覚悟はあるか/不況の実相/「普通の国」の「普通の状況」/「ハイリスク社会」の到来/「不確実性」の時代/リスクとともに/変化とスピード/変革の時代の「不易流行」/変化は時間の関数/明治維新の成功理由/長期的スパンの視点/ブレーキとアクセルを同時に踏む日本/注意深い楽観主義
第3章 アメリカン・ビュー――American View――
 日米比較――一長一短・両極論/職業と勤務先と会社人間/「就社」型社会と「就職」型社会/男と女と「グラス・シーリング」/「シリコンバレー」と大学/活気ある米国の産学協同/「産・学・官」の人材交流/日本の懸念/「FIRE」と不動産屋/株屋と銀行/勤倹貯蓄の日本、計画消費の米国/「強者幸福・弱者不幸」社会と「強者不幸・弱者幸福」社会/休まないと疑惑の目の米国/休むのも実力のうち/『ライオン・キング』と『ジャングル大帝』/無形のものに対する権利意識が希薄な日本/「うやむや曖昧主義」の日本/「いじめられ損」、そんな不合理は許せない米国/急がれる司法改革と意識改革/次々かわる日本の大臣/世襲政治家の増える珍妙な風景/米国でも派手な金権選挙/日本は、ほんとうの民主主義か?
第4章 メーク・ディファレンス――Make a Difference――
 偉人=「メーク・ディファレンス」した人/同じことをやっても変化もない、儲けもない/一〇人のうち三人しか賛同しないことを/「フェア」と「アンフェア」/多様化の時代は選択の時代/色々・様々・種々・雑多/「比較優位」の原則/どんな人にでも役割分担がある
第5章 自立と自助と責任と――その無さ・乏しさ・少なさ――
 市町村合併強迫症候群/PFIで実現するか、小さな政府/国民の乏しい自立心/米国では政府はレフェリー、日本では監督/企業の自己努力こそ活況の源泉/内外価格差の不思議/「競争、汝を玉にする」/中小企業大国/アメリカ/中小企業は弱くてかわいそう?/「パブリック・カンパニー」とは/無責任大国・日本/問われる結果責任/「失われた日本」の政治/「立国は私なりに公に非ざるなり」
第6章 都市と地域と環境と――努力と実践――
 発想乏しい都市再生論/「住民による、住民の、住民のための」都市計画/厳しい土地利用規制/「地方主権」/学校が良ければ、住宅も高い/地域主体、住民主導の米国式教育「環境」とは「私」と「あなた」を包むもの/地域環境を作り、守るのは住民である/「環境」と「ビジネス」
第7章 日本探し――わが国――を求めて
 問われる日本という国の概念/「国際オンチ」のもてない日本/「国際」から「グローバル」へ/増え続ける国家/日本は非グローバル化の国/グローバル化時代の国益とは/企業と国籍、産業とナショナリティ/日本の価値を映す円レート/日本人のアイデンティティ/アジアとは何なのか/日本とは何者なのか/未来からの構想力  

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定価:858円
(本体780円+税10%)
在庫:品切れ・重版未定