情報教育の新パラダイム

情報教育の新パラダイム

理論と実践の目指すもの
著者名 本田 敏明 編著
発行元 丸善出版
発行年月日 2003年03月
判型 A5 210×148
ページ数 280ページ
ISBN 978-4-621-07211-0
Cコード 3355
NDCコード 375
ジャンル 電気・電子・情報工学 >  シリーズ電気・電子・情報工学 >  情報教育シリーズ

内容紹介

高校では普通科に教科「情報」が新設。小学校や中学校でも授業にコンピュータが利用されるようになり、学校教育と情報は切り離せなくなってきた。しかしながらまだ始まったばかりで、それぞれに問題を抱えつつ、模索を繰り返して進められており、これからその手法も含め定着していくものと思われる。

本書は、これからの情報教育をどう考えるべきか、どのようにしていくかについて、研究的な立場、行政の立場で、小中高それぞれに準じて解説する。さらに、将来の情報教育の方向を示していると考えられる、現在実際に行われている実践例を紹介する。

情報教育に携わる人、携わろうとする人に必携の書である。

目次

I 研究編
 第1章 情報教育の今までとこれから—教育の支流から本流へ―
  はじめに
  1.1 情報教育これからの課題
  1.2 情報教育と人,機械,自然の一体化
  1.3 情報教育実践と社会的構成主義
 第2章 情報教育と学び
  2.1 新しい学び
  2.2 ヨーロッパでの試み
 第3章 情報教育と授業
  はじめに
  3.1 情報教育は,いま授業でどのように行われているのか
  3.2 情報教育が授業を変える
  3.3 情報教育の可能性を引き出す授業の条件
  3.4 情報教育の授業をさらに発展させていくために
 第4章 情報教育の実態と教員研修
  はじめに
  4.1 情報教育の実態
  4.2 情報教育の教員研修
II 行政編
 第1章 情報教育に関わる国の仕組み
  はじめに
  1.1 ミレニアム・プロジェクト
  1.2 e-Japan重点計画
  1.3 政策の評価と期待
 第2章 地方自治体の取組み—小中学校行政—
  はじめに
  2.1 学校における情報教育の取組みの決定
  2.2 その他
  2.3 おわりに
 第3章 地方自治体の取組み—高等学校行政—
  はじめに
  3.1 学校教育の情報化
  3.2 情報教育
  3.3 「生きる力」としての「情報活用能力」
  3.4 普通教科「情報」
  3.5 おわりに
 第4章 地方自治体の取組み
  はじめに
  4.1 情報教育に関する研修の進展
  4.2 情報教育に関する研究の進展
  4.3 教育センターの今後のあり方
  4.4 おわりに
 第5章 地方自治体の取組み—市町村:日立市
  5.1 日立市情報化推進基本計画「e-ひたち計画」について 
  5.2 日立市における情報教育について
 第6章 地方自治体の取組み—市町村:水戸市―
  6.1 水戸市立学校の情報化
  6.2 情報教育研修の充実
  6.3 学校間ネットワーク「まごころネット」による学校の情報教育支援
III 学校実践編
 第1章 小学校の実践:つくば市立並木小学校
  1.1 小学校におけるコンピュータ・ネットワーク活用の意義
  1.2 小学校低学年での活用
  1.3 発達段階に応じたコンピュータ・ネットワークの活用
  1.4 情報機器の活用
  1.5 コンピュータ・ネットワークを活用した実践
 第2章 中学校の実践1:日立市立助川中学校
  2.1 本稿の研究の概要と機器の構成
  2.2 校内LANを活用した授業
  2.3 インタネットを活用した調べ学習
  2.4 コンピュータを使って他校との授業交流
  2.5 廊下等,コンピュータ室に設置したコンピュータの活用
  2.6 まとめ
 第3章 中学校の実践2:つくば市立谷田部東中学校
  はじめに
  3.1 情報スキル・情報モラル育成のための手だて
  3.2 選択教科と総合的な学習における選択総合について
  3.3 選択総合学習(数学)の実践から
  3.4 おわりに
 第4章 高等学校の実践:奈良県立十津川高等学校
  4.1 フレンズネット
  4.2 フレンズネット吉野熊野学交流授業のテーマ・内容
  4.3 指導例
  4.4 おわりに

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