気象と気候のとらえ方

気象と気候のとらえ方

きまぐれな大気の物理を読み解く
原書名 Making Sense of Weather and Climate ―The Science Behind the Forecasts
著者名 保坂 直紀
発行元 丸善出版
発行年月日 2018年07月
判型・装丁 A5 210×148 / 並製
ページ数 336ページ
ISBN 978-4-621-30320-7
Cコード 0044
NDCコード 451
ジャンル 科学一般 >  科学読み物
天文・地学 >  地球科学 >  気候・気象

内容紹介

なぜ穏やかで安定した天気と激しい雨を降らす不安定な天気があるのか。最新のスーパーコンピューターで計算した天気予報が外れることがあるのはなぜか。本書は、そういった素朴な疑問に、背景にある物理を説明する形で答える。しかも数式を使わずに。

熱、大気循環、海流、…いろいろな現象が影響しあう気象。予測にはデータ収集や統計も欠かせない。天気のしくみや気象予報にとどまらず、幅広いテーマを扱いながらも、その根本にある大切な原理をつかむことを目指して書かれている。

数式の多い気象の本で学んだ人には深い理解を、豆知識的に気象に親しんだ人には「なぜ」の理由を。気象に関心をもつすべての人が、見上げた空や天気図の後ろにひそむ科学の物語を読みとるための一冊。

目次

序章 これからお話ししたいこと

第1章 熱を感じて
 地球は太陽に照らされている /生き生きとしたこの地球は太陽のおかげ/黒体放射/温室効果/熱の移動

第2章 空と海のもとで
 地表面の放射と特性/公転軌道がもたらすゆるやかな影響/水の循環/海洋大循環:海流が熱を運ぶ/地球規模のコンベアー・ベルト/エルニーニョと南方振動

第3章 わたしたちの空気
 成分と構造/吸収と放射/対流圏でおきている大気の循環

第4章 変化する地球
 地球を温室にたとえると/地球のエネルギーバランスモデル/雪玉地球/すべてが変わる/大循環モデル/気候と気象の未来

第5章 データを集める
 データ収集の進歩/地表付近の気象データ/海面のデータ/大気のデータ/宇宙からデータを集める/データの保存と転送

第6章 統計的にいえば……
 統計学は、確率的には身の回りのどこにでもある/測定にともなう誤差 /初期条件とカオス/「でたらめさ」とカオスに囲まれた気象予測

第7章 ここでまとめて雲と雨と雪の話をしよう
 雲は決定的に重要だ/雲を分類する/ 霧/ 降水現象/激しい雷雨

第8章 天気のしくみ
 ここまでのお話/いろいろな力/いろいろな気温減率/この世に静穏なものなんてありはしない、君は自分の歌を大声で叫べ/渦に飛びこむ/じん旋風/竜巻/台風/大切な前線の話

第9章 極端な気象 ―これが新しい「ふつう」の姿なのか―
 熱を感じて/干ばつ/寒波から逃げろ/水、水、水、……/暴風雨/不幸の風/地球温暖化のせいなのか

第10章 天気予報の世界
 予報はどんどん進歩している/気象産業/天気予報の顔/気候を変える

「きょうのお天気」は、これでおしまい

 付録/用語集/注釈/参考文献/索引

定価:本体3,400円+税
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