内容紹介
学部学生のために、日常目にする高分子材料をとりあげて解説した高分子物性の教科書。本書により、これらがただの材料ではなく、化学構造と性質がイメージできる「物質」としてとらえることができる。
目次
1章 序——高分子物性——
1.1 なぜ物性を知る必要があるのか
1.2 高分子化学の歴史的発展と本書の構成
2章 高分子の分子特性
2.1 分子鎖の形と大きさ
2.2 平均分子量とその決定法
2.3 分子量分布とその測定法
3章 溶液の性質
3.1 希薄溶液の熱力学
3.2 理想鎖と実在鎖
3.3 準希薄溶液の性質
4章 非晶質高分子溶融体の性質
4.1 高分子均一系——ホモポリマー
4.2 異種高分子混合系
4.3 ブロック共重合体
5章 液体,固体の高分子に特有の構造と性質
5.1 高分子の結晶化と結晶構造
5.2 融解
5.3 ガラス転移
5.4 高分子結晶
5.5 高分子ゲルと高分子電解質
6章 粘弾性的性質
6.1 弾性変形と粘性流動
6.2 ゴム弾性
6.3 高分子線形粘弾性の減少論
6.4 粘弾性の分子論
7章 生体関連高分子
7.1 多糖類
7.2 脂質
7.3 タンパク質
7.4 核酸