グリーンケミストリー
著者名 | 日本化学会化学技術戦略推進機構 訳編 渡辺 正 訳 北島 昌夫 訳 |
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発行元 | 丸善出版 |
発行年月日 | 1999年03月 |
判型 | 四六 188×128 |
ページ数 | 142ページ |
ISBN | 978-4-621-04577-0 |
Cコード | 3058 |
NDCコード | 430 |
ジャンル | 化学・化学工学 |
内容紹介
“物質を設計し、合成し応用するときに有害物をなるべく使わない、出さない化学”。この21世紀を貫くキーコンセプト、グリーンケミストリーについて、その必然性・哲学・着眼点・具体例をわかりやすく述べた教科書。
目次
1 はじめに
1.1 化学の環境のいま
1.2 環境保護の歩み
1.3 化学者の役割
2 グリーンケミストリーとは
2.1 定義
2.2 なぜグリーンケミストリーに注目するのか
2.3 なぜグリーンケミストリーを目指すか
2.4 過去を振り返る
2.5 従来の限界、そしてグリーンケミストリーへ
3 化学合成で注目するところ
3.1 新しい原料
3.2 新しい反応試薬
3.3 新しい溶媒
3.4 新しい目標分子
3.5 プロセス計測化学
3.6 新しい触媒
4 グリーンケミストリーの12箇条
4.1 廃棄物は“出してから処理”ではなく出さない
4.2 原料をなるべくむだにしない形の合成をする
4.3 人体と環境に害の少ない反応物、生成物にする
4.4 機能が同じなら、毒性のなるべく小さい物質を
4.5 補助物質はなれべく減らし、使うにしても無害なものを
4.6 環境と経費への付加を考え、省エネを心がける
4.7 原料は、枯渇性資源ではなく再生可能な資源から得る
4.8 途中の修飾反応はできるだけ避ける
4.9 できるかぎり触媒反応を目指す
4.10 使用後に環境中で分解するような製品を目指す
4.11 プロセス計測を導入する
4.12 化学事故につながりにくい物質を使う
5 毒性と環境影響を考える
5.1 人体に対する毒性
5.2 野生生物に対する毒性
5.3 地域環境への影響
5.4 地球環境への影響
6 反応の原料を考える
6.1 原料はどこから
6.2 再生可能な資源か、枯渇性の資源か
6.3 有害か、無害か
6.4 原料は後の工程をどう左右するか
7 反応のタイプを考える
7.1 化学変化にはどんな種類があるか
7.2 反応を進める条件はどうか
8 安全な分子をデザインする
8.1 作用メカニズムを調べる
8.2 構造―活性相関を利用する
8.3 毒性につながる官能基を除く
8.4 生体への取込みを最小限にする
8.5 余計な物質はなるべく使わない
9 実例でみるグリーンケミストリー
9.1 合成の原料
9.2 合成の反応
9.3 反応に使う試薬
9.4 溶媒と反応条件
9.5 最終製品
10 未来へ
10.1 酸化反応の試薬と触媒
10.2 生体に学ぶ多機能分子
10.3 コンビナトリアル・グリーンケミストリー
10.4 環境を汚さず、環境浄化にもつながる反応
10.5 溶媒を使わない反応
10.6 エネルギーへの配慮
10.7 共有結合を使わない反応