内容紹介
身近な物質である水に関してのガイドブック。自然界における循環・役割など水に係わる基礎知識とともに、水質基準などの行政問題にも言及。水問題の技術者・管理者をはじめ水に関心をもつ一般読者にとって必読の一冊。
目次
第1章 21世紀の水環境
1 はじめに
2 水の現状
3 将来の水需要
4 日本の水事情
5 気象事情
6 水不足対策
第2章 水を理解するのに必要な基礎知識
1 元素・原子・分子・イオン
2 化学結合
3 周期表
4 化学で用いられる量・単位・記号等
5 モルと濃度
6 化合物と名前
7 物質の状態
8 酸と塩基
9 酸化と還元
10 イオン化傾向
コラム1 空気中の水分量
コラム2 水および身近な液体のpH
コラム3 水の酸化還元電位は何を示すか?
第3章 水の科学
1 水の構造
2 水の構造と物性
3 水溶液の化学
コラム4 水のクラスター
コラム5 構造形成イオンと構造破壊イオン
コラム6 イオンの水和
第4章 水中の微量成分の分析
1 一般的な考え方
2 分析項目と方法
3 極微量元素の分析
4 注意を要する測定法
5 簡易分析とマイクロスケール,オンライン分析
第5章 水の物性測定
1 測定に用いられる方法
2 注意を要する測定法
3 新しい測定法
第6章 実用的な水と最近の動向
1 水と環境
2 水と生体
3 水と食品
4 水と調理
5 水と高分子
コラム7 人体の水分量―どうやって測定したのか?
コラム8 安全でおいしい水
第7章 特殊な状態の水
1 界面の水
2 細孔または狭い隙間構造に取り込まれた水
3 超臨界水
4 超純水
コラム9 純水のpHは中性を示すか?
第8章 水の機能化と利用技術
1 水の活性化・機能化
2 電解水
3 磁気処理水
4 超音波処理水
5 活性水・機能水の利用技術
第9章 水の再発見と将来展望
1 はじめに
2 質的な水問題
3 量的な水不足問題
4 地球環境問題をクリアーする上での水の活用
5 健康維持・増進と病期の予防・治療上での水の活用
6 水素エネルギー社会の水素源としての水の活用