第4版 現代界面コロイド化学の基礎

第4版 現代界面コロイド化学の基礎

原理・応用・測定ソリューション
著者名 公益社団法人 日本化学会
発行元 丸善出版
発行年月日 2018年05月
判型 A5 210×148
ページ数 548ページ
ISBN 978-4-621-30291-0
Cコード 3043
NDCコード 431
付属品 なし
ジャンル 化学・化学工学 >  物理化学 >  液晶・界面・コロイド

内容紹介

1997年の初版発行以来、界面・コロイドの分野に新しく加わる技術者・研究者をはじめとして、大学院学生から専門家にいたるまで幅広い読者層に役立つと定評のある入門書の9年振りの全面改訂版。化粧品、食品、洗剤などに代表されるコロイド化学と、あらゆる物質が対象となる界面化学の基礎をじっくりと解説。応用面では既存技術を丁寧に、医薬・バイオ・電子・電池分野の先端技術を興味深く、さらに最新の測定法のキーポイントを解説。今次改訂では、とくに分子会合性ゲル、ファットゲル、ミクロゲル、ナノゲル、ゲルアクチュエーターなどのゲル関連項目、微粒子の調製法、有機微粒子、ナノ有機結晶、高分子微粒子、ハイブリッド微粒子、界面粒子制御などの微粒子関連項目、TEM、SEM、3DTEM、AFMなどの電子顕微鏡関連項目を追加し、さらにDDS、抗血栓材料、燃料電池などの先端技術は全面改訂した。

目次

1章 基本概念と熱力学
 1.1 知っておきたいコロイドと界面化学の基礎
  コロイド化学と界面化学の特徴—学際性と業際性/表面張力と表面積が織りなす科学/ぬれ
 1.2 コロイドと界面―界面活性と熱力学
  流体系の界面張力/界面張力と熱力学量/界面活性と界面吸着/平らな界面と曲がった界面/平衡界面張力の測定法
 1.3 固体表面での現象
  表面と表面エネルギー/吸着
 1.4 界面電気現象
  界面電気現象の主役—イオンの熱運動と拡散電気二重層/微粒子表面の電位の見積もり—電気泳動測定/微粒子間にはどのような力が働くか/表面電位・ゼータ電位の測定
2章 界面活性剤――構造,物性,機能 
 2.1 界面活性剤の構造と機能
  界面活性剤の構造/ミセル形成と界面活性/分子構造と液晶形成/ミセルの基礎物性測定法
 2.2 自己組織化と相図
  水/界面活性剤系の相挙動と分子集合体構造/水/界面活性剤/油系の相挙動/液晶相の決定法
 2.3 洗浄剤
  洗浄の対象と界面化学の機能/洗浄のメカニズム/皮膚と洗浄/マイクロエマルション型洗浄剤/高分子/界面活性剤複合体/電子材料の精密洗浄
 2.4 乳化・分散機能
  乳化とHLBの概念/乳化の評価方法/乳化のメカニズム/乳化過程と相図の利用/三相乳化/固体微粒子乳化/マイクロチャネル乳化
 2.5 食品の乳化・分散機能
  食品に利用される界面活性剤/乳化食品の製造法/乳化食品の安定性評価法/乳化材の安定メカニズム/乳化脂質の結晶多形と安定性/エマルション中の油脂の結晶成長によるエマルションの破壊とその防御(テンプレート法)
 2.6 医薬品の製剤化機能
  医薬品に利用される界面活性剤/投与経路別利用法/難水溶性薬物の可溶化
3章 ゲル――材料,性質,機能
 3.1 ゲルとは
  分類と調製/基本構造と性質/分子会合性ゲル/ミクロゲル/ナノゲル
 3.2 材料と応用
  高吸水性ポリマー/コンタクトレンズ/ゲルろ過/ゲルアクチュエーター/外部刺激に応答する界面活性剤/食品ゲル,化粧品ゲル/電池用ゲル電解質
4章 微粒子・分散―材料化と機能
 4.1 微粒子の化学
  粉体のメリット・デメリットと使用状態/微粒子表面の特徴/微粒化による物性変化/粉体状態を規定する因子/今後の微粒子の動向
 4.2 無機微粒子
  微粒子の生成/微粒子の形態制御/微粒子の組成および構造/微粒子の調整法
 4.3 有機微粒子
  有機ナノ結晶/高分子微粒子
 4.4 微粒子の特殊な機能と性状
  磁性微粒子/量子ドット/ハイブリッド微粒子/生体への影響
 4.5 薬剤微粒子
  高分子ミセル/脂質分散体/遺伝子・核酸デリバリーシステム/マイクロスフェア・ナノスフェア/吸入用微粒子製剤
 4.6 分散系の応用
  塗料/インクジェット/ファンデーション/光触媒コーティング/自動車用コーティング
5章 固体界面―デザイン化と機能
 5.1 固体表面の化学
  固体表面の電子的要因/規整表面の構造/実在表面の化学
 5.2 触媒表面のナノファブリケーション
  触媒表面の構造と触媒能/バイメタル活性構造と触媒能/表面およびミクロ空間反応場を利用する触媒設計
 5.3 電極機能
  電極反応/電極の性質/電極表面の分子デザイン/薄膜電極の発現機能と応用/薄膜修飾電極の電荷移動/単結晶電極の反応性/単結晶表面観察
 5.4 金属界面の制御
  電析と溶解/腐食と防食
 5.5 半導体・電子材料界面の構築
  次世代集積回路における材料開発と界面制御/ヘテロ界面/量子化構造とデバイス
 5.6 界面制御—各種デバイス
  リチウム二次電池/キャパシター/燃料電池/化学光電池/有機EL/バイオセンサー
6章 動的・静的界面―すべり,摩擦,接着
 6.1 動的表面・界面張力
  動的表面張力の基礎/表面張力の測定方法/表面吸着速度の解析理論/動的解析の応用/非線形ダイナミクス
 6.2 レオロジー
  レオロジーとは/分散系液体の測定/幅広い流動曲線の解析と測定/動的粘弾性測定による周波数分散測定
 6.3 トライボロジー
  摩擦/摩耗/潤滑/応用/ソフトマテリアルのトライボロジー
 6.4 接着剤・バインダー
  接着とは/接着接合の長所と短所/接着の界面科学/接着剤と接着強さ/接着の応用
7章 分子の組織化―原子,分子,ナノ粒子の配列
 7.1 原子の配列
  表面の結晶構造の幾何学/表面構造と配位数/溶液中での単結晶電極表面の原子構造解析
 7.2 分子の配列
  展開単分子膜/LB膜/自己組織化膜/膜の累積化と積層膜/二次元物質/その他の分子配向
 7.3 ナノスケールの配列
  超薄膜/ナノ分子組織系/ナノカーボンの応用/高温超伝導体
 7.4 粒子の配列
  単粒子膜の形成/フォトニック結晶と光制御の可能性/生物におけるナノ構造
 7.5 ナノポア材料の作成法と機能
  無機系規則配列/有機系規則配列/散逸構造形成/多孔性配位高分子
 7.6 生体の機能
  生体膜の超分子構造/生体膜の流動性/生体膜中でのタンパク質の存在様式と配向制御/膜中での膜タンパク質の自己集合による制御機能/生体膜のモデル化と応用/リポソームの化粧品への応用/バイオミメティクス/細胞操作/免疫反応体/細菌が放出する細胞外膜小胞
8章 測定手法
 8.1 顕微鏡による表面の解析とその原理
  電子顕微鏡/電子線トモグラフィー/共焦点(コンフォーカル)顕微鏡/全反射証明蛍光顕微鏡/原子間力顕微鏡/表面力装置
 8.2 X線および放射光による表面解析法
  蛍光X線分析法/X線光電子分光法/X線吸収微細構造/放射光を使用した表面分析
 8.3 散乱光による解析法
  静的・動的光散乱測定法/X線・中性子小角散乱法
 8.4 分光法による薄膜表面解析
  光導波路分光法/赤外分光法/ラマン分光法/表面プラズモン共鳴法/和周波分光法/NMR法/ESR法/蛍光相関分光法/テラヘルツ分光法
 8.5 その他の表面評価法
  水晶振動子マイクロバランス法/質量分析法による表面分析
 8.6 その他
  濃厚分散系の評価法/フィールドフローフラクショネーション/走査型拡がり抵抗顕微鏡 
9章 極限環境のコロイド
 9.1 超臨界
  高温・高圧の極限における水の性質/高温・高圧水中での分散安定性
 9.2 微小重力・超重力
  微小重力/超重力
 9.3 超磁場
  磁気力効果/ローレンツ力効果
 9.4 磁化水

出版社からのメッセージ

本書は『第3版 現代界面コロイド化学の基礎』(2009年04月刊)の改訂版です。

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