ばね 第4版 POD版

ばね 第4版 POD版

著者名 日本ばね学会
発行元 丸善出版
発行年月日 2008年05月
判型 A5 210×148
ページ数 654ページ
ISBN 978-4-621-10513-9
Cコード 3053
ジャンル 機械・金属・材料

内容紹介

日本が世界に誇るばね技術の集大成であり、伝統ある名著である『ばね』の改訂第4版。26年ぶりの大改訂作業を経て上梓。「総合的な専門書」と「わかりやすい構成」という長所の継承に力を尽くしつつ、最新技術を積極的に取り入れ、これからの半世紀を見据える内容に一新。本書は原料から品質までばね製品にまつわるすべてを網羅した専門書。第一線の研究者・技術者が執筆を担当し、技術の本質を解説。個々の技術の仮定や前提を明確にし、適用範囲にできるかぎり言及、さらに詳細を必要とする読者のために文献を充実。当該分野はもとより関連分野の実務者および研究者にとってもまさに座右の書。

目次

1章 総説
 1.1 ばねの定義と機能
 1.2 ばねの種類と特徴
 1.3 ばねの用途と環境
2章 ばね用材料
 2.1 ばね用材料の選択
  2.1.1 ばね用材料の選択の基礎的事項
  2.1.2 ばねに要求される性能
  2.1.3 ばね用材料に要求される性能
 2.2 ばね用素材
  2.2.1 ばね用素材の製造方法
  2.2.1 ばね用素材に要求される性能
 2.3 熱間成形ばね用鋼材
  2.3.1 ばね用鋼材の種類
  2.3.2 ばね用鋼材の製造方法(圧延,精整)
  2.3.3 ばね用鋼材に要求される性能
 2.4 冷間成形ばね用鋼線
  2.4.1 ピアノ線・硬鋼線
  2.4.2 オイルテンパー線
  2.4.3 ばね用ステンレス鋼線
  2.4.4.マルエージング鋼線
  2.4.5 めっき線
 2.5 ばね用鋼帯
  2.5.1 ばね用鋼帯の種類
  2.5.2 寸法および形状
  2.5.3 ばね用鋼帯の製造方法
  2.5.4 ばね用鋼帯に要求される性能
  2.5.5 ばね用ステンレス鋼帯の性質
 2.6 非鉄金属系ばね材料
  2.6.1 銅合金属系ばね材料
  2.6.2 Ni基,Co基耐熱ばね用材料
  2.6.3 恒弾性ばね材料
  2.6.4 電子・通信機器に用いられるばね材料
  2.6.5 ばね用チタン合金
  2.6.6 形状記憶合金
 2.7 非金属ばね用材料
  2.7.1 ばねに用いられるプラスチック材料
  2.7.2 ゴム材料
  2.7.3 セラミックス
3章 ばねの設計および解析
  3.1 設計と解析の基本事項
   3.1.1 ばね設計の特色
   3.1.2 非線形性への考慮
   3.1.3 解析的な手法と数値解析
  3.2 重ね板ばね
   3.2.1 種類と主な用途
   3.2.2 各種解法の比較
   3.2.3 展開法
   3.2.4 RBSM法
   3.2.5 板端法
   3.2.6 設計上考慮すべき項目
  3.3 圧縮コイルばね
   3.3.1 種類と主な用途
   3.3.2 素線断面形状
   3.3.3 各種解法の比較
   3.3.4 簡略式
   3.3.5 解析的な解法
   3.3.6 数値的な解法
   3.3.7 動的問題の扱い
   3.3.8 考慮すべき事項
  3.4 引張コイルばね
   3.4.1 各種フック形状
   3.4.2 フック部の扱い
   3.4.3 初張力の扱い
   3.4.4 計算式
   3.4.5 考慮すべき事項
  3.5 ねじりコイルばね
   3.5.1 種類と特徴
   3.5.2 端部の各種形状
   3.5.3 計算式
   3.5.4 考慮すべき事項 
 3.6 特殊なコイルばね
   3.6.1 横力低減ねらいのばね
   3.6.2 コイルドウェーブスプリング
   3.6.3 竹の子ばね
   3.6.4 エリゴばね
 3.7 トーションバーとスタビライザ
   3.7.1 トーションバーの単体の特性
   3.7.2 腕と組み合わせた場合
   3.7.3 スタビライザの特性
   3.7.4 考慮すべき事項
 3.8 渦巻ばね
   3.8.1 非接触型渦巻ばね
   3.8.2 接触型渦巻ばね(ぜんまい)
   3.8.3 定荷重,定トルクばね
   3.8.4 考慮すべき事項
 3.9 皿ばね
   3.9.1 計算式
   3.9.2 皿ばね単体の特性
   3.9.3 組み上げた場合の特性
   3.9.4 スリットのある皿ばね
   3.9.5 考慮すべき事項(残留応力の影響,ヒステリシスなど)
  3.10 薄板ばね
   3.10.1 古典的解法と数値解法
   3.10.2 数値解析の手順
   3.10.3 HD支持ばね解析例
   3.10.4 考慮すべき事項
  3.11 線細工ばね
   3.11.1古典的解法と数値解法
   3.11.2 数値解析の手順
   3.11.3 解析例
   3.11.4 考慮すべき事項
  3.12 輪ばね
   3.12.1 計算式
   3.12.2 設計上の注意
   3.12.3 有限要素法による解析例
  3.13 ファスナばね
   3.13.1 ばね座金
   3.13.2 止め輪
   3.13.3 スプリングピン
   3.13.4 樹脂ファスナ
4章 ばねの設計応力のとり方
  4.1 設計の基本的事項
   4.1.1 ばねの壊れ方
  4.2 荷重に対する考慮
   4.2.1 静的荷重時における応力分布
   4.2.2 動的荷重時における応力分布
   4.2.3 長時間働く静的荷重に対する考慮
   4.2.4 動的荷重に対する考慮
  4.3 疲れに関する考慮
   4.3.1 総括
   4.3.2 疲れ現象について
   4.3.3 疲れ線図
   4.3.4 疲れについての基礎
   4.3.5 疲れ強さに影響する諸因子
   4.3.6 腐食疲れ
   4.3.7 高温および低温における疲れ
   4.3.8 実働荷重による疲れ
  4.4 許容応力
   4.4.1 疲れ設計法
   4.4.2 ばねにおける許容応力の一般的な定め方
   4.4.3 ばね材料の選定
   4.4.4 ばねの耐久限度線図
   4.4.5 実際のばねの設計応力例
5章 ばねの製造
 5.1 製造の基礎的事項
 5.2 成形の基本
  5.2.1 塑性加工の基礎事項
  5.2.2 塑性加工法
 5.3 熱処理
  5.3.1 熱処理の基礎
  5.3.2 非鉄ばね材料の熱処理
  5.3.3 炉内雰囲気と表面性状
  5.3.4 熱処理ひずみ
 5.4 後処理および表面処理
  5.4.1 ショットピーニング
  5.4.2 セッチング,ホットセッチングおよびクリープテンパ
  5.4.3 めっき
  5.4.4 化成処理
  5.4.5 焼付型亜鉛フレーク処理
  5.4.6 ばねの塗装
  5.4.7 樹脂コーティング
 5.5 ばね製造の実際
  5.5.1 重ね板ばね
  5.5.2 熱間成形コイルばね
  5.5.3 竹の子ばね
  5.5.4 トーションバー
  5.5.5 スタビライザ
  5.5.6 冷間成形コイルばね
  5.5.7 線細工ばね
  5.5.8 薄板ばね
  5.5.9 皿ばね
  5.5.10 渦巻ばね
  5.5.11 ファスナばね
6章 ばね材料の試験とばねの検査
 6.1 試験,検査の目的
  6.1.1 化学分析
  6.1.2 寸法
  6.1.3 表面傷
  6.1.4 引張試験
  6.1.5 ばね限界値試験
  6.1.6 硬さ試験
  6.1.7 疲労試験
  6.1.8 ヤング率(縦弾性係数),横弾性係数(剛性率)
  6.1.9 ねじり試験および逆ねじり試験
  6.1.10 巻き付け試験
  6.1.11 曲げ加工試験
  6.1.12 応力緩和試験
 6.2 ばねの試験と検査
  6.2.1 外観検査
  6.2.2 寸法検査
  6.2.3 永久変形
  6.2.4 荷重特性
  6.2.5 硬さ
  6.2.6 内部顕微鏡組織
  6.2.7 ショットピーニング加工度試験
  6.2.8 塗装の試験
 6.3 その他の特殊な試験
  6.3.1 ばねの静特性試験
  6.3.2 ばねの動特性試験
  6.3.3 疲れ試験
  6.3.4 その他の試験
7章 その他のばね
 7.1 空気ばねとゴムばね
  7.1.1 空気ばね
  7.1.2 ゴムばね
 7.2 ガスばね
 7.3 超弾性ばね
  7.3.1 超弾性特性
  7.3.2 設計上の留意点
  7.3.3 耐久性
 7.4 セラミックばね
 7.5 接点ばね
 7.6 スタビリンカ
 7.7 磁気ばね
  7.7.1 吸引型電磁石による吸引力
  7.7.2 同極が対向する磁石のばね特性
  7.7.3 二つの環状磁石の横ずれ時の吸引力
  7.7.4 ばね定数の計算
  7.7.5 磁気で制御されるコイルばねのアクチュエータ
 7.8 シート用ばねの解析
付録A ばねの規格
 A.1 わが国のばねの規格
  A.1.1 ばね製品・性能関係規格
  A.1.2 ばねの材料規格
 A.2 各国のばねの規格
  A.2.1 ばね製品・性能関係規格
  A.2.2 ばね材料規格
  A.2.2 ショットピーニング
 A.3 ばねのISO規格
  A.3.1 ばね製品・性能関係規格

出版社からのメッセージ

2008年5月に刊行された『ばね 第4版』のPOD(プリント・オン・デマンド)版。
現在は一部のネット書店で販売中。

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