内容紹介
感染症のエキスパートとAMR対策行政官が、その「危機」を伝えます
フレミングが「ペニシリン」を発見して90年、人類は感染症を克服するかにみえた。が、すぐさま病原菌は抗菌薬に対し耐性を獲得、再び人類を脅かす存在となった。薬剤耐性(AMR)の問題だ。2050年には耐性菌による死者は1,000万人へ。2015年WHOは「薬剤耐性に関する国際行動計画」を採択。厚労省も至急動きだした。この運動のきっかけとなったのが本書だ
原著者のサリー・デービスは英国保健省のトップ。監訳に感染症医の忽那賢志医師を迎え、井上肇WHO事務局長補、長谷川学内閣官房国際感染症対策調整室企画官が編集を務め、ここに「感染症エキスパート」と「AMR対策行政官」がタッグを組んだ
日本語版には,オリジナルコンテンツ(わが国の薬剤耐性菌対策)も加わり,まさに感染症に関わる臨床医,専門家,行政官が訴える危機と対策が各視点で述べられている
目次
原著者のことば(日本語版に寄せて)
監訳者序文
はじめに
1.ヒトと微生物
微生物と微生物病 / 抗菌薬と抗菌薬治療
2.感染症の栄枯盛衰
幸運な偶然から世界的なブロックバスターへ / 感染症の衰勢 / 耐性病原体の隆盛
3.抗菌薬を再び機能させる
われわれの行動を変える / 発明を続ける / 抗菌薬遺産の保全
おわりに
付録:主なクラスの抗菌薬とその使用法
文献およびwebサイト
原書謝辞
●以下,日本語版オリジナルコンテンツ
日本における薬剤耐性菌への取り組み(政策の視点から)
薬剤耐性菌の出現 / 薬剤耐性菌出現のメカニズム / 日本における抗菌薬の使用状況 / 国際社会の取り組み / 日本の取り組み状況 / 普及啓発・教育 / 動向調査・監視 / 感染予防・管理 / 抗微生物薬の適正使用 / 研究開発・創薬 / 国際協力 / 薬剤耐性菌と人類の未来
薬剤耐性菌を減らすための施策について(臨床医の視点から)
はじめに / 医療従事者に対する教育 / 介護施設等における適正使用 / 抗菌薬使用量の抑制策について / 住民を対象とする普及啓発 / 居宅および介護施設に求められる感染対策
編集作業を終えて
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▼ 補足資料
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