数と図形のパズル百科

数と図形のパズル百科(電子書籍)

Book of Curious and Interesting Puzzles
著者名 宮崎 興二 編訳
日野 雅之
鈴木 広隆
発行元 丸善出版
発行年月日 2017年11月
ジャンル 数学・統計学 >  算数

内容紹介

パズルを楽しむ、パズルで悩む――。 そのような経験はいずれも子供から大人まで誰でもがしているうえ、毎日の生活もパズルを解くように過ぎていく、といえるのではないか。だからこそ パズルの歴史が、文明の歴史と同じくらい古くから始まっているということは不思議なことではないだろう。 本書では、史上最古といわれる古代エジプトのパズルから、現代の最新のパズルまで代表的なもの全568題を古今東西から集め年代を追って紹介。登場するのは、パズルの世界の双璧といわれるサム・ロイドとヘンリー・デュードニーを中心とする数多くのパズル作家や数学者で、どんでん返しの続く一風変わった推理小説あるいは数学史のような雰囲気を持っている。それだけに洒落た不思議おもしろ問題や中学や高校の算数や数学の教材になるような問題が並んでいる。

目次

■本書で取り上げられている著名パズル(抜粋)
<17>アルキメデスの考えたストマキオン(正方形をつくる14枚のピース)によって象のかたちを作る問題:古典的な図形パズルの代表例。<59>世界最古の魔方陣(三方陣):紀元前10世紀の古代中国の問題。1から9までの数字を縦横斜めの和が15になるように並べる。中央横列に753が並ぶこともあって日本の魔除けにも使われた。<101>世界最古ともいわれるチェスの問題:白馬と黒馬の位置を、チェスのルールに従って入れ替える。<133>トポロジーの出発点になった、ケーニヒスベルグの七つの橋を一筆書きのように渡ることができるかという、オイラーの問題。<143>幾何学的なだまし絵の見本:同じ面積の四角形の中に入っているにも拘らず中に詰め込んだ三角形の面積の和が異なる問題。<188>死んだ2匹の犬を4本の線を書き加えるだけで生き返らせる、デュードニーのだまし絵の古典的問題。<201>森の中に隠された動物を捜す問題。<224>マッチ棒を並べ替えるホフマンのパズル。<229>正十二面体のすべての頂点を一度だけ通過する道を捜すハミルトンの問題。<252>タングラム:正方形を作る7個のピースを並べ替えていろいろな身の回りのかたちを作る古代中国発のパズル。<282>デュードニーの考えた正三角形と正方形のあいだの裁ち合わせ問題。<301>5個のコインをすべてがたがいに接するように置くにはどうするか。<435>与えられた角を曲がる最大の直方体の品物の大きさを求める問題。<482>小さな星形正六角形3枚をうまく切って大きな星形正六角形に並べ替える問題。<491>9個のマス目のうち8個に入っている模様から判断して、残りの一つの空白の箱にどのような模様を入れるか、というIQ(知能指数)を測るためにもしばしば取り上げられる問題。<493>大きな正方形を小さな正方形に分ける方法を捜す。<497>同じ数字の2を使う場合、2+2=2×2:では異なる数字でこのような性質を持つ数字の組み合わせにはどんなものがあるか。<501>6本のマッチ棒をすべてがたがいに接するように配置するにはどうするか。<566>ABCDE×F=Gを成立させるAからGまでの数字を求める問題。

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