シリーズ紹介
このシリーズでは、すべての巻において、前半が医学解説、後半が栄養学解説の2部構成となっており、各分野の見地から、治療および予防について学ぶことができます。
内容紹介
脂質異常症は冠動脈疾患をはじめとする動脈硬化性疾患の危険因子です。脂質異常症の治療の基本は禁煙、運動、食事を含めた生活習慣の改善が最も重要です。特に、食事療法は脂質異常症やメタボリックシンドロームの予防と治療に有効であるだけでなく、動脈硬化性疾患の発症予防にも効果があります。この巻では脂質異常症の成因、診断や食事療法も含めた治療法について、具体的に分かりやすく解説します。 脂質異常症の食事療法は動脈硬化性疾患予防のために極めて重要です。効果的な食事療法を実践するためには、基本となる食事療法を理解したうえで、個別の病態に合わせた内容を取り入れていくことが大切です。また栄養食事指導では、患者さんの食生活の分析結果から個々に合わせた具体的な課題を修正し、さらに食事療法を含めた治療の効果を定期的にチェックしていくことが必要です。その具体的な方法を解説いたします。