内容紹介
本書は、集団視点を前面に捉えることにより社会集団を大きな一つの生命体と捉える〈人間生命論パラダイム〉に則って、「経済活動は社会的分業集団が原単位」とする視点を「社会構成生命体論を基礎とする新しい経済社会原理視点」として提案するとともに、この視点に基づいて、既存経済学の書き換え、再構築を企図したものである。特に今回の改訂では、社会構成生命体論に立脚しての、マクロ経済活動状態把握の新たな枠組みを提示した。
目次
第1部 新しい視点での経済社会原理とは 人間の特徴と社会集団/疑似生命力実在性の視点から見えてくる経済活動の本質/経済学が依拠すべき貨幣論/価格が成立する市場モデルとしての、化学反応モデルの提案/経済学が依拠すべき時空感覚と、需給均衡価格形成理論批判 第2部 新しい経済社会原理視点でのマクロ経済学のあり方 マクロ経済活動状態把握枠組みの構築に関する仮説的試論/疑似ホメオスタシス機能の、集団に働く作用内容の法則化/マクロ経済活動状態の定量的計測とマクロ経済学の役割/経済学パラダイム転換のすすめ―まとめとしての終章―