内容紹介
本書では建築構造において現れる強非線形挙動を題材とした解析のState of the Artを提示することを目的として、構造種別ごとに具体的な課題を選び、事例を通してユーザーに必要となる知識について解説している。直面する問題がここで挙げた事例と必ずしも直接的な関係はない場合でも強非線形問題を解くうえで必要となる知識や技術は共通する部分が多いことから、本書に記述した内容は、様々な複雑な挙動をコンピュータによりシミュレーションしようとする技術者や研究者にとって必ずや有益なものとなると考えている。
目次
第1章 建築構造における強非線形問題への数値解析による挑戦
第2章 鋼構造
第3章 RC造
第4章 木造軸組構法住宅の地震倒壊解析
第5章 組積造壁の繰返し載荷実験と非線形有限要素解析
第6章 鋼製下地在来工法天井の力学的性状に対する再現解析
第7章 大規模並列構造解析
第8章 接触問題
第9章 有限回転の取扱い