内容紹介
駿河台を中心とする御茶ノ水界隈の風景は、これまで数多くの日本映画に登場してきた。ニコライ堂、御茶ノ水駅、聖橋、あるいは今では失われた貴重な建築物がそこには映し出されている。本書は、溝口健二『滝の白糸』、小津安二郎『麦秋』から古澤憲吾『クレージーのぶちゃむくれ大発見』に至る日本映画を味わいながら、御茶ノ水界隈の街と風景の変遷をたどるとともに、街と人物の「知られざる歴史」を発掘する労作である。
目次
まえがき
序 章 御茶ノ水という街
第1章 御茶ノ水の映画たち
第2章 女優たちの御茶ノ水
第3章 巨匠たちのニコライ堂
第4章 御茶ノ水映画地図[1]
第5章 御茶ノ水映画地図[2]
第6章 御茶ノ水映画地図[3]
むすび 映画のなかの御茶ノ水
〈御茶ノ水映画〉作品リスト
主要参考文献
索 引