内容紹介
「現代絵農書」とは、農村出身の庶民が、自身の経験をもとに高度経済成長期以前の暮らしを記録した記憶がである。そこには生業や生活、村に生きる人間同士のつながり、自然とのつきあい方など、各地域に固有の歴史と文化が、絵と文章で記録されている。 現代絵農書を歴史学・社会学の新資料として提示。現代から近代農村の暮らしのあり方を再評価する庶民の視点を検証し、庶民にとって歴史とは何かを考察する。
目次
序章 本研究の課題/第1章 「現代絵農書」とは何か/第2章 都市生活者による現代絵農書/第3章 農村住民による現代絵農書/第4章 地域社会における現代絵農書の役割/終章 現代絵農書の成立とその意味