内容紹介
8学会合同による「東日本大震災合同調査報告」の建築編6を刊行。
本編は、天井や外壁などの非構造部材の地震による被害をとりまとめたものです。今回の震災では、地震の規模から考えると構造躯体は倒壊などの目立つ被害が比較的少なく、非構造部材の被害が目立つ結果となりました。一方非構造部材の被害については、被害が広範囲で膨大であったことと、比較的早急に撤去されるにもかかわらず、地震直後からしばらくは被害調査が難しかったため、被害の大きさに比してきちんと調査されたものが少ないのが実態です。
したがって今回は、学会メンバーによる初動の被害調査と、業界団体と学識者が共同で行った個別の非構造部材の詳細調査を掲載するにとどめています。なお,他の各構造種別の災害調査報告書にもそれぞれ取り付けられている非構造部材の被害がある程度紹介されているので、そちらも参考にしてください。
目次
第1章 非構造部材の位置づけと耐震設計の概要
第2章 初動調査による非構造部材の被害概要
第3章 学校建築における非構造部材の被害
第4章 非構造部材の部材別被害