内容紹介
土木学会では、平成24年度・重点研究課題として「震災がれきの処分と有効利用に関する調査研究」を採択し、コンクリート工学ならびに地盤工学の専門家による委員会を設置しました。 本書は委員会活動の成果をとりまとめたもので、東日本大震災で発生した多様な震災廃棄物の処理ならびに有効活用技術を、コンクリート工学ならびに地盤工学の各側面から総合的に調査・研究を行うことを目的とし、今後、発災が懸念されている南海トラフ地震をはじめとする激甚災害時に生じる災害廃棄物を円滑に処理に、効率的に利活用へ繋げるために、参考として役立てていただくことを主眼としています。 本書が、今後(発生して欲しくはないものの)災害廃棄物が生じた場合の処理と利活用を検討する上で、前例として参考にしていただければ幸いです。
目次
第1章 概説
第2章 東日本大震災における災害廃棄物の概要
第3章 東日本大震災における災害廃棄物処理の実態
第4章 処理された災害廃棄物の品質
第5章 災害廃棄物の有効利用技術
第6章 有効利用を推進するための諸課題
第7章 まとめ