内容紹介
CT検査の線量を最適化し過剰な被ばくを低減するために、ICRPからCTの業務にかかわる世界中の医師、放射線技師、コメディカルに向けて発信された専門書。臨床診断に必要な情報を確保しつつ、過剰な被ばくを抑えて検査を行うには、MDCTの装置特性と技術への総合的な理解が求められます。本書は、多列CTの技術的な特徴を概説し、さらに、画質レベルやスキャンパラメータの選択、自動照射制御(AEC)などの各オプションが患者線量の増減にもたらす影響を丁寧に確認しています。CT検査の正当化と適応、検査の選択基準など、医療行為における配慮も具体的に記した助言です。臨床使用における線量管理例も収載(胸部CT、冠動脈CT、小児、妊娠中の患者に対する検査、外傷、CT ガイド下手技など)。MDCT世代の知識の整理に役立つ、CT室と読影室に必携の1冊!