食物・栄養系のための基礎化学

食物・栄養系のための基礎化学

著者名 豊田 正武
田島 眞
発行元 丸善出版
発行年月日 2003年03月
判型 B5 257×182
ページ数 128ページ
ISBN 978-4-621-08220-1
Cコード 3043
ジャンル 化学・化学工学

内容紹介

高校で化学を学んでいない学生にも理解できる、分かりやすい食物・栄養系のための基礎化学の教科書。食物・栄養系の専門課程に必要な最小限の化学知識の習得ができるようにまとめた。管理栄養士や食品衛生監視員の資格取得にかかせない基礎化学を無理なく学べるように、高校化学のカリキュラムにそった章構成とした。各章のはじめには「何がポイントか」がわかるよう学習目標を明確にし、重要なキーワードやキーポイント、理解を助けるためのコラム、図表を多数収載している。

目次

序章 〜化学とは,何なのでしょうか〜
第1章 無機の化学
 1.1 原子の大きさと中身
  1.1.1 主な元素の名称
 1.2 電子で決まる性質
  1.2.1 原子の電子配置
  1.2.2 最外殻電子の重要性
  1.2.3 元素の周期性
  1.2.4 元素の電気陰性度
  1.2.5 イオンの形成
  1.2.6 原子の手
 1.3 結合の仕方のいろいろ
  1.3.1 イオン結合
  1.3.2 共有結合
  1.3.3 分子間の相互作用
  1.3.4 金属結合
 1.4 モルの概念と化学反応式
  1.4.1 原子の質量とmol (モル)
  1.4.2 mol 濃度
  1.4.3 化学式
  1.4.4 化学反応式
 1.5 酸性と塩基性
  1.5.1 酸と塩基
  1.5.2 水素イオン濃度(pH)
  1.5.3 中和
 1.6 酸化と還元
  1.6.1 酸化還元反応
第2章 有機の化学
 2.1 生命体しかつくられないと信じられていた有機化合物:有機の定義
 2.2 炭素が有機化合物の基本:炭素同士の結びつきがさまざま
 2.3 化学反応と官能基
 2.4 炭化水素,命名法:名前でわかる有機化合物の構造
 2.5 アルコール,カルボニル,カルボン酸など
  2.5.1 アルコール類
  2.5.2 カルボニル類
  2.5.3 カルボン酸類
  2.5.4 エステル類
  2.5.5 エーテル類
  2.5.6 アミン類
  2.5.7 その他の有機化合物
 2.6 芳香族化合物
 2.7 高分子化合物
  2.7.1 合成繊維
  2.7.2 プラスチック
  2.7.3 天然高分子化合物
 2.8 アミノ-カルボニル反応
第3章 炭水化物の化学
 3.1 炭水化物とは
 3.2 炭水化物の種類
  3.2.1 単糖類:糖といってもさまざま
  3.2.2 2糖類
  3.2.3 オリゴ糖(小糖類)
  3.2.4 多糖類:巨大分子
 3.3 糖の性質と反応
  3.3.1 ヒドロキシル基の反応
  3.3.2 カルボニル基の反応
  3.3.3 その他の反応
 3.4 糖の誘導体
  3.4.1 糖の還元物と酸化物
  3.4.2 配糖体
第4章 脂質の化学
 4.1 油は水に溶けない:脂質の定義
  4.1.1 水に溶けない
  4.1.2 油と脂
  4.1.3 グリセロールとエステル結合
  4.1.4 脂肪酸
  4.1.5 脂質の定義
  4.1.6 可溶化と加工食品への利用
 4.2 脂質の劣化
  4.2.1 酵素による劣化
  4.2.2 自動酸化
  4.2.3 加熱による劣化
  4.2.4 酸化脂質と活性酸素
 4.3 皮下脂肪の本体:中性脂肪
 4.4 さまざまな生理機能をもつ脂:極性脂肪
第5章 アミノ酸・タンパク質の化学
 5.1 さまざまな働きをする生体の主役,タンパク質
 5.2 タンパク質分子を解剖する
  5.2.1 タンパク質はアミノ酸車両を連結した列車
  5.2.2 アミノ酸車両同士の連結器はペプチド結合
 5.3 特定のタンパク質を取り出す方法:分離・精製
 5.4 タンパク質の立体構造
  5.4.1 タンパク質の構造は4階建て建築様式
  5.4.2 平面的なペプチド結合は立体構造の基礎
  5.4.3 ポリペプチド鎖の規則的な二次構造の特徴
  5.4.4 タンパク質分子の内部をのぞく
  5.4.5 S―S結合の存在状態
  5.4.6 アミノ酸配列がタンパク質の立体構造を決めている
  5.4.7 タンパク質構造はどのくらい安定か
  5.4.8 ゆで卵をつくるタンパク質の変性
 5.5 タンパク質のアミノ酸配列
  5.5.1 配列をどう調べるか
  5.5.2 タンパク質の一次構造と機能との相関をみる
 5.6 タンパク質の立体構造を支える力
  5.6.1 水素結合
  5.6.2 疎水結合
  5.6.3 ファンデルワールス力
 5.7 生体内化学反応の触媒:酵素は働きもの
  5.7.1 酵素の触媒作用の特徴:反応特異性,基質特異性
  5.7.2 酵素作用を左右する外的条件:pHと温度
  5.7.3 酵素の活性部位
  5.7.4 補酵素
  5.7.5 酵素命名法の基本
 5.8 酵素の反応
第6章 核酸の化学
 6.1 核酸の基本的な化学構造
  6.1.1 プリン塩基およびピリミジン塩基
  6.1.2 核酸を構成する糖
  6.1.3 ヌクレオシドおよびヌクレオチド
 6.2 DNAの構造
  6.2.1 らせん構造
  6.2.2 DNAの複製 
  6.2.3 DNAの遺伝情報:塩基配列
 6.3 RNAの働き
  6.3.1 mRNA
  6.3.2 tRNA
  6.3.3 rRNA
 6.4 核酸のうま味
 6.5 核酸の栄養
終章 〜もう一度化学はとは何であったか振り返ってみよう〜

出版社からのメッセージ

本書籍は価格変更に伴い、ISBNを変更しました。内容に変わりはありません。

定価:2,860円
(本体2,600円+税10%)
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