日本都市史・建築史事典

日本都市史・建築史事典

著者名 都市史学会
発行元 丸善出版
発行年月日 2018年11月
判型 B5 257×182
ページ数 688ページ
ISBN 978-4-621-30246-0
Cコード 3552
NDCコード 521
ジャンル 土木・建築 >  建築 >  建築_事典・便覧

内容紹介

日本における都市と建築の歴史それぞれを一体として語り、集成した事典。図説や年表などを切り口とした建築史あるいは都市史をそれぞれ単独に解説した優れた書籍はさまざまあるが、都市(集落や町並み、城下町といった日本の多様な建築および人の集まり方を含めて)と建築の歴史を一体として扱い総覧できる書籍はほとんどないのが現状。本来、都市と建築は不可分なものであり、互いが関係しあって全体が形づくられているはずである。本書はこれらの基礎的な事項や歴史的流れについて、斯界の第一級の専門家が最新の知見をもとにして体系的に整理して論じ、現代の都市・建築が抱える諸問題に対して確かな視座を得るための手がかりを提供することを目的。

目次

第1章 古代(北村優季,山岸常人)
歴代遷宮と大和王権の拠点
東アジアの王都と対外関係
都城の成立
地方支配の深化と実態(地方支配の拠点)
平安京の成立と貴族社会
古代の寺院
神社建築の形成過程
新仏教(真言・天台)の導入とその空間
寝殿造
宮殿の建築
古代建築技術の特質
歴史時代建築の前段階

第2章 中世(山岸常人,高橋慎一朗)
交易都市
政治都市
宗教都市
自治と支配
商人・職人
中世寺院の展開
技術の変化
新和様・折衷様
中世後期の住居
中世の神社、堂と社
建築生産と工匠

第3章 近世(伊藤毅,岩淵令治,岩本馨)
城と城下町 政治都市
在方町 流通、宗教
都市社会
都市民
都市文化
都市の建築と施設
建築生産と技術
神社と霊廟
寺社の近世化
近世住宅と庭園
民家の成立と展開

第4章 近代(中川理,石田潤一郎)
近世から近代へ
空間再編を導く近代制度の確立
都市経営の時代へ
西洋建築文化の受容と定着
前近代への眼差し
近代主義への展開
都市空間の近代的再編
宗教の近代化過程
都市の解釈

第5章 現代(青井哲人)
敗戦後の都市と建築論
都市復興と戦後民主主義
高度成長の謳歌と近代主義批判
公共セクターから民間セクターへ
大衆消費社会と都市・建築
都市・建築のゆくえ

第6章 都市計画史とまちづくり(中島直人)
社会技術としての都市計画の誕生
三大都市における都市計画の初動
戦前期における都市計画の全国展開
戦災復興から都市再開発へ
高度経済成長期の都市化への対応
まちづくりのパラダイム
現代都市計画の生成

第7章 都市民俗学(岩本通弥)
家族団欒と親子心中—家族の独立
介護問題と孤独死ー家族の孤立
祝祭とハレの外部化
路上・路地裏
衣のモダニゼーション
食のモダニゼーション
住のモダニぜーション
娯楽(近隣の娯楽)
行動半径の拡張・交通の激変
健康・病気・長寿
衛生・美容・害虫
ふるさと

第8章 土木史(北河大次郎)
土地造成と測量
近世街路と生活インフラの形成
近世の都市水害と対策
近代技術者と開発思想
防衛と都市
鉄道と近代都市形成
街路ネットワークの近代化
築港と都市
生活インフラの近代化
近現代の都市水害と対策
全総時代の都市
都市環境とシビックデザイン

第9章 歴史地理学(藤田裕嗣)
古代都城とその変容
城絵図と城下町絵図
絵図に示された港湾都市の世界
刊行絵図としての大坂図
町絵図と地籍図
鳥の目から見た都市
近代都市を描く地図
文学の舞台としての都市
都市伝説と『名所図会』
経済機能と都市
交通と都市
測量図とGISによる精度検証

第10章 考古学(谷川章雄)
建物の原型
縄文・弥生都市論
古墳時代の豪族居館と建物
古代の交通路
中世の城館・居館
中世都市の流通と消費
近世都市の流通と消費
発掘された近世都市
都市環境史・災害史
近代都市の考古学

付録 日本建築の基礎知識(山岸常人)
軸部
組物の種類

屋根
柱間装置

門の諸形式
神社建築
民家・住宅

付録 近代洋風建築の基礎知識(石田潤一郎)
オーダー
軒廻り
立面構成要素
開口部
屋根
教会堂

索引

定価:本体20,000円+税
在庫:未刊・予約受付中