内容紹介

パリティ1995年４月号〜1996年３月号連載の同名の講座を単行本化した書籍の新装復刊。光学系を中心に、世界観や考え方、学問の方向性を変えた歴史上重要な物理実験を取り上げ、何が重要でその後の歴史にどう影響したかを、わかりやすく解説。図も多用して、昔の実験も具体的に把握でき資料的にも有用。 著者は光学の大家。

目次

１章　クーロンの法則（I）
　はじめに／クーロンの法則／電気力の逆二乗則についてクーロン以前の研究／クーロンの実験／クーロンの実験の再検討／キャベンディッシュとマクスウェルの実験
２章　クーロンの法則（II)
　逆二乗の法則は厳密に成り立つか？／マクスウェルの実験の誤差源／プリンプトンとロートンの実験／光子の静止質量ウィリアムスらの実験
３章　ファラデーの実験
　ファラデー／ファラデー・ケージ／ファラド／電磁回転の実験／電磁誘導の法則／電気分解の法則／ファラデー効果／そのほかのファラデーの研究
４章　ヘルツの実験
　ファラデーからマクスウェルの実験へ／マクスウェルの電磁理論／学士院の検証問題／ヘルツ波の実験／ヘルツベクトル
５章　光の速さ
　光の速さを測る／天文学的方法／地上での光学的測定／電波技術による光速度の測定／空洞共振器法／レーダー法／マイクロ波干渉計の方法／ジオディメーター法／そのほかの方法／光速度の測定値と誤差
６章　レーザーによる光速度測定とメートルの定義
　光の速さはどこまで精密に測れるか？／レーザー周波数の測定／レーザーによる光速度の精密測定／メートルの定義を変える／メートルの新しい定義
７章　マイケルソン―モーレーの実験
　エーテル／マイケルソン干渉計／エーテルの流速測定の原理／ポツダムの実験／クリーブランドでの実験／フィゾーの随伴係数の測定／水素の微細構造／マイケルソン―モーレーの実験装置／マイケルソン―モーレーの実験のその後
８章　現代版マイケルソン―モーレーの実験
　相対論効果／メスバウアー効果やメーザーの利用／レーザーによる「マイケルソン―モーレーの実験」／ケネディ―ソーンダイクの実験／横のドップラー効果の実験
９章　メーザーの実験
　レーダーの影響／磁気共鳴／アンモニア分子のマイクロ波スペクトル／誘導放出の観測／メーザーの着想／アンモニアメーザーの発振
10章　メーザーからレーザーへ
　メーザーのインパクト／メーザー分光学／低雑音メーザー増幅器／メーザー発振器／赤外メーザーと光メーザーの提案／ルビーレーザーは有望か絶望か／ルビーレーザーの誕生
11章　レーザーの発明
　レーザーの発明者は誰か／ヘリウム―ネオン（Ｈｅ-Ｎｅ）レーザー／半導体レーザーの誕生
12章　トランジスタの発明
　まえおき／一九三〇年代までの半導体／半導体整流器／トランジスターへの道／トランジスター作用の発見

出版社からのメッセージ

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本書は、書籍からスキャナによる読み取りを行い、印刷・製本を行っています。
一部、装丁が異なったり、印刷が不明瞭な場合がございますが、ご了承くださいますようお願い申し上げます。
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