内容紹介
本書は、肺ＨＲＣＴ診断の標準的かつ網羅的なテキストで、最新のＨＲＣＴ技術による肺異常の検出と診断方法を解説したアトラス書である。様々な肺疾患のＨＲＣＴ所見、病理所見、鑑別診断、病態生理学について、高品質なＨＲＣＴ画像、それに対比する綺麗な病理画像、わかりやすいイラストを満載に用いて解説してある。膨大な数の文献に裏打ちされた診断アルゴリズムや、鑑別診断がわかりやすく表にまとめられており、画像診断技術の向上に確実に役立つ内容である。また画像パターンから該当の本文を引けるように工夫してある。特に、画像所見からのクイック検索を容易にした。また、旧版から、最新の用語トレンドに変更しており、利用価値が高くなっている。
目次
SectionI ＨＲＣＴ技術と正常解剖
１ ＨＲＣＴの技術的特徴
２ 正常な肺解剖
SectionII ＨＲＣＴ診断へのアプローチと肺疾患の画像所見
３ ＨＲＣＴ所見：線状影と網状影
４ ＨＲＣＴ所見：多発結節と結節影
５ ＨＲＣＴ所見：肺実質影
６ ＨＲＣＴ所見：空気で満たされた嚢胞性病変
７ ＨＲＣＴ所見：肺吸収値の低下
SectionIII びまん性肺疾患の診断におけるＨＲＣＴ
８ 特発性間質性肺炎パート１：通常型間質性肺炎/特発性肺線維症と非特異性間質性肺炎
９ 特発性間質性肺炎パート２：特発性器質化肺炎，急性間質性肺炎，呼吸細気管支炎を伴う間質性肺疾
患，剥離性間質性肺炎，リンパ球性間質性肺炎，胸膜実質性線維弾性症
10 膠原病
11 びまん性肺新生物と肺リンパ増殖性疾患
12 サルコイドーシス
13 じん肺，職業性肺疾患，環境性肺疾患
14 過敏性肺炎と好酸球性肺疾患
15 薬剤性肺傷害と放射線による肺損傷
16 種々の浸潤性肺疾患
17 感染症
18 肺水腫と急性呼吸窮迫症候群
19 嚢胞性肺疾患
20 肺気腫と慢性閉塞性肺疾患
21 気道疾患
22 肺高血圧症と肺血管疾患
SectionIV ＨＲＣＴレビュー
23 イラストつきＨＲＣＴ用語集
24 一般疾患の所見と特徴
出版社からのメッセージ
本書は『肺HRCT 原書4版』（2010年4月刊）の改訂版です。
