平成28年1月 鉄道構造物等設計標準・同解説――鋼とコンクリートの複合構造物

平成28年1月 鉄道構造物等設計標準・同解説――鋼とコンクリートの複合構造物

著者名 国土交通省鉄道局 監修
鉄道総合技術研究所
発行元 丸善出版
発行年月日 2016年01月
判型 B5 257×182
ページ数 534ページ
ISBN 978-4-621-08890-6
Cコード 3351
NDCコード 516
ジャンル 土木・建築 >  シリーズ土木・建築 >  鉄道構造物等設計標準・同解説

内容紹介

平成27年11月に国土交通省鉄道局から通達された「鉄道構造物等設計標準(鋼とコンクリートの複合構造物)」に解説を付した一冊。平成21年の「土木学会 複合構造標準示方書」の制定から構造物の設計体系が性能照査型に移行しつつある今日の事情を鑑み、改訂された。性能照査型設計の導入に当たり、構造物の要求性能を安全性、使用性、および復旧性に区分し、要求性能が適切に照査されるようとした。多様な複合構造物の照査に適用可能となるよう、全体構成を「第I編 共通編」「第II編 鉄骨鉄筋コンクリート部材」「第III編 コンクリート充填鋼管部材」「第IV編 接合部」「第V編 構造物」の計5編構成とし、種々の部材、箇所の耐力算定の方法等を付録としてまとめる。

目次

第I編 共通
 1章 総則
  1.1 適用の範囲
  1.2 用語の定義
  1.3 記号
 2章 設計の基本
  2.1 一般
  2.2 設計の前提となる施工および維持管理の条件
  2.3 設計耐用期間
  2.4 設計計算の精度
  2.5 設計計算書に記載すべき事項
  2.6 設計図に記載すべき事項
 3章 構造物の要求性能と性能照査
  3.1 一般
  3.2 構造物の要求性能
  3.3 性能照査の原則
  3.4 性能照査の方法
  3.5 応答値の算定と限界値の設定
  3.6 安全係数
  3.7 修正係数
 4章 作用
  4.1 一般
  4.2 作用の特性値
  4.3 作用係数
  4.4 作用の種類と特性値の算定
   4.4.1 一般
   4.4.2 死荷重(D1),(D2)
   4.4.3 列車荷重(L)
   4.4.4 衝撃荷重(I)
   4.4.5 遠心荷重(C)
   4.4.6 車両横荷重および始動荷重
   4.4.7 制動荷重および車輪横圧荷重(LF)
   4.4.8 軌道作業車荷重(B)
   4.4.9 群衆荷重(LP)
   4.4.10 ロングレール縦荷重(LR)
   4.4.11 コンクリートの収縮およびクリープの影響(SH),(CR)
   4.4.12 温度変化の影響(T)
   4.4.13 土圧(E)
   4.4.14 水圧,流水力及び波力(WP)
   4.4.15 風荷重(W)
   4.4.16 雪荷重(S)
   4.4.17 地震の影響(EQ)
   4.4.18 地盤変位および支点移動の影響(GD)
   4.4.19 施工時荷重(ER)
   4.4.20 自動車の衝突荷重(M)
   4.4.21 環境の影響
   4.4.22 その他の作用
  4.5 設計作用の組合せ
 5章 材料
  5.1 一般
  5.2 材料の品質
  5.3 材料の特性値および設計値
   5.3.1 コンクリート
   5.3.2 鉄筋
   5.3.3 構造用鋼材
   5.3.4 接合用鋼材
   5.3.5 ずれ止め
   5.3.6 支承部に用いる材料
 6章 応答値の算定
  6.1 一般
  6.2 構造物のモデル化
   6.2.1 一般
   6.2.2 部材のモデル化と特性
   6.2.3 地盤のモデル化と特性
  6.3 構造解析
   6.3.1 一般
   6.3.2 安全性の照査に関する構造解析
   6.3.3 使用性の照査に関する構造解析
   6.3.4 復旧性の照査に関する構造解析
   6.3.5 耐久性の検討に関する構造解析
  6.4 設計応答値の算定 
 7章 安全性の照査
  7.1 一般
  7.2 破壊に関する安全性の照査
  7.3 疲労破壊に関する安全性の照査
   7.3.1 一般
   7.3.2 部材の疲労破壊に関する安全性の照査
  7.4 走行安全性の照査
  7.5 公衆安全性の照査
 8章 使用性の照査
  8.1 一般
  8.2 乗り心地に関する使用性の照査
  8.3 外観に関する使用性の照査
   8.3.1 一般
   8.3.2 曲げひび割れ
   8.3.3 せん断ひび割れおよびねじりひび割れ
  8.4 水密性に関する使用性の照査
  8.5 騒音・振動に関する使用性の照査 
 9章 復旧性の照査
  9.1 一般
  9.2 損傷に関する復旧性の照査
   9.2.1 一般
   9.2.2 棒部材の損傷レベルの設計限界値
   9.2.3 面部材の損傷レベルの設計限界値
  9.3 残留変位に関する復旧性の照査
 10章 耐久性の検討
  10.1 一般
  10.2 コンクリート中の鋼材の腐食に関する検討
  10.3 外部に露出した鋼材の腐食に関する検討
  10.4 コンクリートの劣化に関する検討
 11章 施工および維持管理
  11.1 一般
  11.2 施工
   11.2.1 一般
   11.2.2 鉄骨および鋼管の制作
   11.2.3 鉄筋工
   11.2.4 コンクリートの打込み
   11.2.5 構造物に載荷する時期
   11.2.6 桁架設時の反り
  11.3 維持管理
   11.3.1 一般
   11.3.2 維持管理設備 
第II編 鉄骨鉄筋コンクリート部材
 1章 総則
  1.1 適用の範囲
  1.2 鉄骨鉄筋コンクリート部材の具備すべき一般事項
 2章 応答値の算定
  2.1 一般
  2.2 部材のモデル化
  2.3 設計応答値の算定
 3章 安全性の照査
  3.1 一般
  3.2 破壊に関する安全性の照査
   3.2.1 一般
   3.2.2 曲げモーメントおよび軸方向力
    3.2.2.1 一般
    3.2.2.2 設計断面耐力
   3.2.3 せん断力
    3.2.3.1 一般
    3.2.3.2 棒部材の設計せん断耐力
    3.2.3.3 面部材の設計押抜きせん断耐力
    3.2.3.4 面内力を受ける面部材の設計断面耐力
    3.2.3.5 設計せん断伝達耐力
   3.2.4 ねじり
    3.2.4.1 一般
    3.2.4.2 ねじり補強鉄筋のない場合の設計ねじり耐力
    3.2.4.3 ねじり補強鉄筋のある場合の設計ねじり耐力
   3.2.5 変位・変形
   3.2.6 鉄骨の連結部の破壊に関する安全性の照査   
 4章 使用性の照査
 5章 復旧性の照査
  5.1 一般
  5.2 部材の損傷に関する復旧性の照査
   5.2.1 一般
   5.2.2 棒部材の損傷レベルの設計限界値
   5.2.3 面部材の損傷レベルの設計限界値
 6章 耐久性の検討
 7章 施工時の鉄骨の検討
  7.1 一般
  7.2 施工時の鉄骨の破壊に対する検討
  7.3 施工時の鉄骨の板要素の破壊に対する検討  
 8章 照査の前提
  8.1 一般
  8.2 かぶり
  8.3 鉄筋の直径
  8.4 最小鋼材量および最大鋼材量
   8.4.1 最小鋼材量
   8.4.2 最大鋼材量
  8.5 応力度の制限
  8.6 鋼材のあき
   8.6.1 鉄筋のあき
   8.6.2 鉄骨と鉄筋のあき
  8.7 鋼材の配置
   8.7.1 軸方向鉄筋の配置
   8.7.2 せん断補強鉄筋の配置
   8.7.3 横拘束鉄筋の配置
   8.7.4 ねじり補強鉄筋の配置
  8.8 鉄筋の曲げ形状
  8.9 鉄筋の定着
   8.9.1 一般
   8.9.2 鉄筋の標準フック
   8.9.3 鉄筋の基本定着長
   8.9.4 軸方向鉄筋の定着
   8.9.5 せん断補強鉄筋の定着
   8.9.6 横拘束鉄筋の定着
  8.10 鉄筋の継手
   8.10.1 一般
   8.10.2 重ね継手
   8.10.3 その他の継手
  8.11 鉄骨の断面構成および形状
   8.11.1 鉄骨の断面構成
   8.11.2 鉄骨の細長比
   8.11.3 鋼材の最小寸法
   8.11.4 フランジ断面
   8.11.5 横桁および資材
  8.12 鉄骨の定着
  8.13 鉄骨の連結
   8.13.1 一般
   8.13.2 溶接継手
   8.13.3 ボルト継手
   8.13.4 併用継手
 9章 部材
  9.1 一般
  9.2 スラブ
   9.2.1 一般
   9.2.2 設計応答値の算定
    9.2.2.1 一般
    9.2.2.2 一方向スラブ
    9.2.2.3 一方向連続スラブ
    9.2.2.4 二方向スラブ
    9.2.2.5 斜めスラブ
    9.2.2.6 片持スラブ
   9.2.3 設計限界値の設定および照査
   9.2.4 構造細目
  9.3 梁
   9.3.1 一般
   9.3.2 設計応答値の算定
   9.3.3 設計限界値の算定および照査
   9.3.4 構造細目
  9.4 柱
   9.4.1 一般
   9.4.2 設計応答値の算定
   9.4.3 設計限界値の設定および照査
   9.4.4 構造細目
 10章 構造細目
  10.1 一般
  10.2 露出面の用心鉄筋
  10.3 応力集中が生じる部分の補強
  10.4 開口部周辺の補強
  10.5 鉄骨の腐食防止
  10.6 鉄骨の孔あけ
  10.7 面取り
  10.8 打継目
第III編 コンクリート充填鋼管部材
 1章 総則
  1.1 適用の範囲
  1.2 コンクリート充填抗鋼管部材の具備すべき一般事項
 2章 応答値の算定
  2.1 一般
  2.2 作用の取扱い
  2.3 部材のモデル化
  2.4 設計応答値の算定
 3章 安全性の照査
  3.1 一般
  3.2 破壊に関する安全性の照査
   3.2.1 一般
   3.2.2 曲げモーメントおよび軸方向力
    3.2.2.1 一般
    3.2.2.2 設計断面耐力
   3.2.3 せん断力
    3.2.3.1 一般
    3.2.3.2 設計ねじり耐力
   3.2.4 ねじり
    3.2.4.1 一般
    3.2.4.2 設計ねじり耐力
   3.2.5 変位・変形
   3.2.6 鋼管の連結部の破壊に関する安全性の照査
 4章 使用性の照査
 5章 復旧性の照査
  5.1 一般
  5.2 部材の損傷に関する復旧性の照査
   5.2.1 一般
   5.2.2 棒部材の損傷レベルの設計限界値
 6章 耐久性の検討
 7章 施工時の鋼管の検討
  7.1 一般
  7.2 施工時の鋼管の破壊に対する検討
  7.3 施工時の鋼管の板要素の破壊に対する検討
 8章 照査の前提
  8.1 一般
  8.2 鋼材およびコンクリートの選定
  8.3 鋼管の最小板厚
  8.4 矩形断面の辺長比
  8.5 鋼管とコンクリートの接触面
  8.6 鋼管の連結
  8.7 応力度の制限
 9章 部材
  9.1 一般
  9.2 柱
   9.2.1 一般
   9.2.2 設計応答値の算定
   9.2.3 設計限界値の設定および照査
   9.2.4 構造細目
 9.3 梁
  9.3.1 一般
  9.3.2 設計応答値の算定
  9.3.3 設計限界値の設定および照査
  9.3.4 構造細目
 10章 構造細目
  10.1 一般
  10.2 コンクリート打込み用孔および空気抜き孔
第IV編 接合部
 1章 総則
  1.1 適用の範囲
  1.2 接合部の具備すべき一般事項
 2章 応答値の算定
  2.1 一般
  2.2 接合部のモデル化
  2.3 設計応答値の算定
 3章 安全性の照査
  3.1 一般
  3.2 破壊に関する安全性の照査
   3.2.1 一般
   3.2.2 接合部の力および変位・変形
   3.2.3 接合部の伝達要素の力および変位・変形
  3.3 疲労破壊に関する安全性の照査
 4章 使用性の照査
 5章 復旧性の照査
  5.1 一般
  5.2 接合部の損傷に関する復旧性の照査
 6章 耐久性の検討
 7章 照査の前提
 8章 構造細目
 9章 接合部のずれ止め
  9.1 一般
  9.2 設計応答値の算定
  9.3 設計限界値の設定
  9.4 構造細目
 10章 鉄骨鉄筋コンクリート柱の接合部
  10.1 一般
  10.2 埋込み方式
   10.2.1 一般
   10.2.2 設計限界値の設定
   10.2.3 構造細目
  10.3 アンカーフレーム方式
   10.3.1 一般
   10.3.2 設計限界値の設定
   10.3.3 構造細目
  10.4 鉄骨鉄筋コンクリート部材の柱・梁接合部
   10.4.1 一般
   10.4.2 構造細目
 11章 コンクリート充填鋼管柱の接合部
  11.1 一般
  11.2 埋込み方式
   11.2.1 一般
   11.2.2 設計限界値の設定
   11.2.3 構造細目
  11.3 アンカーフレーム方式
   11.3.1 一般
   11.3.2 設計限界値の設定
   11.3.3 構造細目
  11.4 ソケット方式
   11.4.1 一般
   11.4.2 設計限界値の設定
   11.4.3 構造細目
  11.5 外ダイアフラム方式
   11.5.1 一般
   11.5.2 設計限界値の設定
   11.5.3 構造細目
  11.6 外ダイアフラム付きソケット方式
   11.6.1 一般
   11.6.2 設計限界値の設定
   11.6.3 構造細目
  11.7 鉄骨手金差込み方式
   11.7.1 一般
   11.7.2 設計限界値の設定
   11.7.3 構造細目
  11.8 鉄筋差込み方式
   11.8.1 一般
   11.8.2 設計限界値の設定
   11.8.3 構造細目
  11.9 コンクリート充填鋼管部材の柱・梁接合部
   11.9.1 一般
   11.9.2 設計限界値の設定
   11.9.3 構造細目
第V編 構造物
 1章 総則
  1.1 適用の範囲
  1.2 構造物の性能照査に関する一般事項 
 2章 鉄骨鉄筋コンクリート桁
  2.1 一般
  2.2 H鋼埋込み桁
   2.2.1 一般
   2.2.2 設計応答値の算定
   2.2.3 構造細目
  2.3 U形断面の桁
   2.3.1 一般
   2.3.2 設計応答値の算定
   2.3.3 構造細目
  2.4 T形断面の桁
  2.5 斜角桁
  2.6 連続桁
  2.7 曲線軌道を支持する直線桁
  2.8 曲線桁 
 3章 橋脚
  3.1 一般
  3.2 設計応答値の算定
  3.3 構造細目
 4章 ラーメン構造物
  4.1 一般
  4.2 設計応答値の算定
  4.3 設計限界値の設定および照査
  4.4 構造細目
 5章 トラス橋
  5.1 一般
  5.2 設計応答値の算定
  5.3 設計限界値の設定および照査
  5.4 構造細目
   5.4.1 構造細目
   5.4.2 接合部
 6章 アーチ橋 
  6.1 一般
  6.2 設計応答値の算定
  6.3 設計限界値の設定および照査
  6.4 構造細目
 7章 構造細目
  7.1 一般
  7.2 目地
   7.2.1 伸縮目地
   7.2.2 ひび割れ誘発目地
  7.3 排水および防水
   7.3.1 一般
   7.3.2 排水工
   7.3.3 水切り
   7.3.4 接合工
   7.3.5 防水工
  7.4 保護工
付属資料
 付属資料1 複合構造物の定義
 付属資料2 照査性能に対する基本的な考え方
 付属資料3 鋼材の品質規格
 付属資料4 鋼材の疲労破壊の照査法
 付属資料5 鉄骨鉄筋コンクリート部材の施工時応力の取扱い
 付属資料6 鉄骨鉄筋コンクリート部材の耐力算定法
 付属資料7 鉄骨鉄筋コンクリート部材の鉄骨の連結部の破壊に対する照査
 付属資料8 高強度材料を用いた鉄骨鉄筋コンクリート部材の曲げ耐力と変形性能
 付属資料9 コンクリート充填鋼管部材(円形断面)の曲げ耐力と変形性能
 付属資料10 コンクリート打込み時の側圧による鋼管の応力の取扱い
 付属資料11 コンクリート充填鋼管部材(矩形断面)の曲げ耐力と変形性能
 付属資料12 各接合形式の伝達要素と耐力算定の考え方
 付属資料13 コンクリート充填鋼管部材のソケット方式接合部の耐力算定法
 付属資料14 コンクリート充填鋼管部材の鉄骨鉄筋差込み方式接合部の耐力算定法
 付属資料15 コンクリート充填鋼管の鉄筋差込み方式接合部のモデル化
 付属資料16 接合部のFEM解析事例
 付属資料17 異種部材接合部に用いるずれ止めの耐力算定式

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