江戸の自然誌

江戸の自然誌

『武江産物志』を読む
著者名 野村 圭佑
発行元 丸善出版
発行年月日 2016年02月
判型 四六 188×128
ページ数 388ページ
ISBN 978-4-621-08990-3
Cコード 0040
NDCコード 462
ジャンル 科学一般

内容紹介

2002年にどうぶつ社より出版された書籍の復刻。「武江産物志」は江戸の自然と生活の記録。そこには、江戸およびその近郊に産する農作物、薬草類、名木類、虫類、鳥や獣などが、克明に記されている。その数は 940項目におよぶ。「武江産物志」に書きしるされたすべての動植物について考察をくわえ、産地を特定することにより、江戸の自然が「復元」される。これは東京の「原風景」をさぐる試みであり、明治以降、近代化と都市化が進む過程で失われた自然の回復をはかる試みである。都市に自然をとりもどすための、具体的な指針と提案。

目次

はじめに
パート・1 『武江産物志』全
パート・2 『武江産物志』を読む
 序章 
  序/著者のこと/江戸の自然と生活の記録/動植物名と地名について/字体と表記方法/分類方法/通し番号と引用図書
 第一章 江戸の野菜や果物
  ●余話1 江戸の主食
  ●余話2 江戸わずらい
  ●余話3 菜と大名
  ●余話4 菜っ葉のおかげで助かった
  ●余話5 土地にあった野菜づくり
  ●余話6 さつまいもの話
  ●余話7 ノリ養殖
  ●余話8 肥料のこと
 第二章 きのこ
 第三章 江戸で見られた薬草木類
 道灌山ノ産/堀ノ内大箕谷辺ノ産/井ノ頭辺ノ産/多摩川辺ノ産/目黒辺ノ産/広尾辺ノ産/品川辺ノ産/上野辺ノ産/駒込辺ノ産/志村辺ノ産/早稲田辺/落合辺/鼠山ノ産/池袋下田ノ原/練馬辺/東高野山/野火留平林寺/尾久ノ原/隅田川辺/本所辺/洲崎/国分台/行徳辺/御府近辺/随地有之類
  ●余話1 江戸時代の薬
  ●余話2 強精強壮薬
  ●余話3 道灌山と上野の話  
 第四章 花見
  梅/桜/桃/梨/柳/ヤマブキ/桜草/ボタン/ツツジキリシマ/フジ/カキツバタ/セキチク/アサガオ/卯の花/ハス/ハギ/菊/紅葉
  ●余話1 長屋の花見
  ●余話2 江戸のガイドブック
  ●余話3 園芸と植木屋のこと
  ●余話4 寺社の庭園
  ●余話5 サクラソウの話
 第五章 江戸の名木
 第六章 虫類など
  ●余話1 江戸の昆虫
 第七章 江戸湾の魚
  ●余話1 江戸っ子と魚河岸
 第八章 川の魚
  ●余話1 江戸前とウナギとナマズ
  ●余話2 放流の問題点
 第九章 貝類
 第一〇章 水鳥たち
  ●余話1 将軍と鷹狩り
 第一一章 山鳥たち
  ●余話1 雑木林と野鳥の移動
 第一二章 動物たち
  ●余話1 キツネと稲荷
パート・3 解題
 第一章 
  岩崎常正と本草学/岩崎常正(灌園)のこと/ 江戸時代の本草学/『武江産物志』のもつ意味
 第二章 
  江戸の自然と人の暮らし/江戸の範囲/台地と低地と川の流れ/江戸には緑が多かった
 第三章 
  江戸に学ぶ/ 江戸の自然はいつ失われたか/決定的な時代の変化/一歩進んで二歩下がる/身近な自然の大切さ/外来種の問題点/「都市の自然」を回復するには/ まだ残る「江戸の自然」/東京に「江戸の自然」を復活させたい
武江略図
あとがき
江戸・明治・大正時代における東京およびその周辺の植物リスト
参考文献
地名索引
動物名索引
植物名索引

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