極論で語る腎臓内科

極論で語る腎臓内科

著者名 今井 直彦
香坂 俊 監修
発行元 丸善出版
発行年月日 2015年06月
判型・装丁 A5 210×148 / 並製
ページ数 256ページ
ISBN 978-4-621-08886-9
Cコード 3047
ジャンル 医学・薬学 >  臨床医学・内科系 >  内科学一般
医学・薬学 >  臨床医学・内科系 >  腎臓内科学
医学・薬学 >  シリーズ医学・薬学 >  【極論で語る】シリーズ

内容紹介

臨床の現場で度々遭遇する「クエスチョン」に対応して病態生理から解き明かしていく、臨床の正攻法のアプローチを学べる書。 腎臓病の領域は、循環器の領域と異なり、大規模な臨床試験は決して多くなく、決して“派手”ではないが、病態生理が臨床に直結していることも少なくない。本書では、その辺りを、実践の診療にどう結びつくかをはっきりさせ、端的に真理を記すことで、わかりやすくしている。 臨床現場で「知的」活動を刺激するために、とっつきやすく「楽しく読める」ものを探究しているときに、「さらっと」と目を通すのに適している。しかし、最も有効なのは実際に臨床現場で遭遇したとき。その機会こ読むと、かなり明確に、頭に深く浸み込む。 3章の「輸液」の解説が良く、これが現場の思考回路。ブドウ糖と生理食塩水。単純だからこそ、いつも基本的な思考のプロセスへと誘う。 網羅的でなくまとめ、網羅的でないところを「コラム」で補完。

目次

腎臓内科、まずはここから始めよう
■1章 急性腎障害[acute kidney injure; AKI]
極論1 AKI は予防につきる,というかそれしかない
極論2 腎臓の敵は腎臓にあり;AKI ハイリスクはCKD
極論3 数値,特にFE Na に振り回されない
極論4 利尿薬は諦めが肝腎

コラム1 You know it when you see it
コラム2 RAS 阻害薬のシックデイルールとは
コラム3 キミのFE Naを計算してみよう
コラム4 利尿薬よりも輸液をしよう

腎臓は体内の水分のバランスを司る
■ 2章 脱水と浮腫[dehydration and edema]
   極論1 ナトリウムが大事
極論2 脱水の評価は定点でなく経時的に
極論3 脱水はすばやく,浮腫はゆっくり治療する
極論4 心不全と腎不全で利尿薬の使い方は違う!

コラム1 2種類の体液調節系:浸透圧調節系と容量調節系の役割
コラム2 ネフローゼ症候群における undefill説とoverflow説
コラム3 年齢+ BUN =ラシックス用量
コラム4 ループ利尿薬の用量と利尿効果

■ 3章 輸液について[intravenous fluid]
極論1 不必要な輸液は有害です
極論2 基本的にグルと生理食塩水で対応する
極論3 輸液成分の体内での分布を予測する
極論4 いわゆる「維持液」はじつは維持輸液として不適切

コラム1 生理食塩水 vs. 乳酸リンゲル液:外科医は正しかった??
コラム2 生理食塩水 vs. 膠質液(アルブミン,HES)
コラム3 輸液製剤がありすぎる日本
コラム4 自由水とは
コラム5 じつは大量輸液は有害?
コラム6 細胞外液量減少時の経口補液

酸に傾こうとする血液をアルカリに
■4章 酸塩基平衡の基礎[overview of acid-base balance]
極論1 マイナスイオン? いいえ,体は酸性へと向かっています
極論2 その酸をまず緩衝してくれるのは炭酸と重炭酸
極論3 最終的な酸の腎排出はアンモニウムイオンとともに

コラム1 pHとH+ 濃度の関係と細胞内外の pH について
コラム2 酸排泄の調節

■5章 血液ガスの読み方[interpretation of arteriol blood gas]
極論1 血液ガスは五つのステップで読む
極論2 数値だけでなく,必ず総合判断
極論3 呼吸性アシドーシスと呼吸性アルカローシス「だけ」は混在しない
極論4 pH が極端に動いていたら混合性の異常

コラム1 アシデミアとアルカレミア,アシドーシスとアルカローシス
コラム2 静脈血と動脈血の違い
コラム3 クロールの増減に注目する
コラム4 補正重炭酸イオンについて

■6章 代謝性アルカローシス[metabolic alkalosis]
極論1   じつは頻度が高くて怖い
極論2   代謝性アルカローシスは「発生」して「維持」される
極論3   何となく調子が悪い? それはアルカローシスではないですか?
極論4   尿中クロール濃度を測定して考えよう

コラム1 ミルクアルカリ症候群は古い?
コラム2 尿中クロール濃度のさらなる意義
コラム3 contraction alkalosis と chloride depletion alkalosis

■7章 代謝性アシドーシス[metabolic acidosis]
極論1 代謝性アシドーシスの危機は常に存在する
極論2 薬物中毒を疑ったら浸透圧ギャップ
極論3 酸排泄はアンモニウムイオンで
極論4 腎臓は重炭酸イオンを拾って,不揮発性酸を捨てる臓器

コラム1 D‒乳酸アシドーシス
コラム2 AGMA の覚え方
コラム3 NAGMA の覚え方

身近な検査項目を深く捉える
■8章 低ナトリウム血症と高ナトリウム血症[hypo and hypernatremia]
極論1 軽度の低ナトリウム血症も無視できない(真の無症候性の低ナトリウム血症は少ない)
極論2 低ナトリウム血症をみたらADH に注目する
極論3 症候性の低ナトリウム血症は緊急疾患である
極論4 高ナトリウム血症はふつうじゃない!

コラム1 ナトリウムは水を引き込む
コラム2 浸透圧ではなく張度の比較が大事
コラム3 3% 食塩水について

■9章 カリウム[potassium]
極論1 カリウムの調節は集合管の「排泄」
極論2 低カリウム値は病歴抜きには語れない
極論3 尿中のカリウム濃度を追え
極論4 心電図変化よりも「値」を信じよう

コラム1 シーソー:集合管へのナトリウムの到達とアルドステロン活性
コラム2 急性心筋梗塞後の適正カリウム値
コラム3 低カリウム性周期性四肢麻痺
コラム4 嘔吐するとカリウムはどこから出ていっているか
コラム5 Liddle 症候群と Bartter 症候群
コラム6 心不全と医原性の高カリウム血症
コラム7 7 の法則

最後に慢性期の腎臓管理を抑える
■10章 慢性腎臓病[chronic kindey disease; CKD]
極論1   CKD では腎機能だけではなく蛋白尿に注目
極論2   本当は怖いCKD
極論3   血清クレアチニンが高くてもRAS 阻害薬にチャレンジしよう

コラム1 蛋白尿の評価
コラム2 CKD における RAS 阻害薬の適応
コラム3 高尿酸血症:CKD の新しい危険因子

■11章 腎移植[kidney transplantation]
極論1 腎移植が少ないのは腎臓内科医の責任?
極論2 それでも日本の腎移植はトップレベル!
極論3 まずは誤解を解くことからはじめよう
極論4 今後の主流は先行的腎移植

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