建築紛争から学ぶ設計実務

建築紛争から学ぶ設計実務

負けない設計者になるために
著者名 日本建築学会
発行元 丸善出版
発行年月日 2015年04月
判型 B5 257×182
ページ数 174ページ
ISBN 978-4-621-08925-5
Cコード 3052
NDCコード 525
ジャンル 土木・建築 >  建築 >  建築一般

内容紹介

本書は、特に若手の建築設計者を対象に、建築紛争という切り口からみた設計業務におけるさまざまな知識や、設計という仕事に対する心構えを学ぶテキストである。まず、建築紛争の実情から解説し、次に設計の業務範囲、契約や報酬、保険、業務責任の考え方を学ぶことで、紛争リスクに備えつつ、よりよい建築設計を考えていく。また、建築紛争の実例から争いとなってしまうポイントを考えていき、あわせて紛争の解決方法についても触れ、設計業務に対する姿勢を見直していく。設計者としての責務と倫理がより強く求められる今日、建築設計者に必携の一冊である。

目次

第I編 建築設計者の職能と建築紛争
 1章 背景と目的
  1‐1 本書の背景
  1‐2 建築設計者が目指すべき方向
  1‐3 本書の目的
 2章 建築紛争の特徴
  2‐1 建築紛争の概況
  2‐2 建築職能における法的防御の必要性
  2‐3 建築紛争の関係者とその傾向
 3章 建築生産における紛争リスク
  3‐1 建築生産とその関係者
  3‐2 建築生産関係者の選定と紛争リスク
  3‐3 建築生産を取り巻く環境の変化
第II編 設計者、監理者としての業務と契約
 4章 設計・監理の業務範囲
  4‐1 設計の段階と設計図書
  4‐2 設計図書の役割
  4‐3 監理の役割
 5章 設計・監理と業務委託契約
  5‐1 建築と設計・監理
  5‐2 業務委託契約 
 6章 業務報酬
  6‐1 業務報酬適正化
  6‐2 業務報酬基準
第III編 設計者、監理者としての業務と責任   
 7章 賠償責任保険
  7‐1 賠償責任保険への加入
  7‐2 賠償責任保険の補償対象
 8章 設計・監理と法規
  8‐1 建築に係る法規と責務
  8‐2 設計段階の法的関与
  8‐3 確認申請
  8‐4 工事着手後の設計変更の法的関与
 9章 設計・監理の業務責任
  9‐1 設計・監理の業務と責任の概要
  9‐2 設計・監理業務に伴う責任論の基礎
 10章 責任論から見た設計・監理業務―説明責任の根拠、監理責任の範囲など 
  10.1 設計業務委託契約の考え方と責任
  10.2 責任者の説明責任
  10.3 設計変更と設計・監理業務の責任
第IV編 紛争とその解決に向けての行動
 11章 紛争の解決
  11‐1 建築紛争の解決方法
  11‐2 訴えられたとき・訴えるとき
 12章 紛争解決のパートナー
  12‐1 弁護士選定の心構え
  12‐2 鑑定について
  12‐3 弁護士との協力関係    
 13章 紛争の事例とそこから学ぶこと
  13‐1 テーマ別に見る紛争事例
  13‐2 事例から学ぶ紛争を回避するポイント
 14章 建築設計者としての生き方
  14‐1 建築紛争に対する心構え
  14‐2 紛争から学ぶこと

定価:3,080円
(本体2,800円+税10%)
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