ミスコミュニケーション

ミスコミュニケーション

言語学徒 英語学徒が語る
著者名 広島大学大学院総合科学研究科
山田 純 編著
吉田 光演 編著
発行元 丸善出版
発行年月日 2015年01月
判型・装丁 四六 188×128 / 並製
ページ数 176ページ
ISBN 978-4-621-08908-8
Cコード 1380
ジャンル 人文科学 >  シリーズ人文科学 >  叢書インテグラーレ

内容紹介

ミスコミュニケーションは些細な取り違えから深刻な誤解にいたるまで、誰もが日常茶飯事に経験するが、人間の認知能力を反映する営みであるコミュニケーションには、同時にこのミスコミという事態が避けがたく存在する。なぜなら、コミュニケーションの成立には、言語的な知識はもとより、文化に対する一般知識のみならず、比喩を使い、また相手のそれを理解する能力、他者の視点を通して事態を把握するといった、さまざまな能力がかかわっているからであり、ミスコミとは、コミュニケーションというすぐれて人間的な営みの証ともいえるのである。ミスコミはなぜ起きてしまうのか。本書では、認知・理論・心理言語学、英語学、第二言語習得研究の専門家が、ミスコミの複合的な原因を探るとともに、ミスコミ研究の展望を提示する。コミュニケーションが交錯、複雑化する現代日本の教養人のための必読書。

目次

序章 ミスコミュニケーションの原因と対応
 笑いをさそうミスコミ
 命にかかわるミスコミ
 原発事故拡大の一因
 専門家とマスメディア
 言語学徒、英語学徒が語る
第1章 ことばの意味と認知
 リンゴの落下とコミュニケーション研究
 知っているけれど知らない
 人間らしさ
 ロボットとのコミュニケーション
 心の中が覗かれる
 何が動いているのか
 カンガルー=わからない?
 子どもの不思議
 1+1 =2か?
 目玉を焼いて食べる
 やかんは食べられるか
 ことばの好き嫌い
 人間になれたらなあ
 今日からニュートン
第2章 統語論から見た文法とミスコミュニケーション
 コミュニケーション力があれば、文法は無視してよいのか?
 文法無視による誤解――日本語と外国語の場合
 コミュニケーションと言語
 文法における統語論の役割
 統語論と意味論の問題
 コミュニケーションにおける統語論の役割
 ミスコミュニケーションにつながる統語論と意味論の関連
第3章 英語の語彙に隠された意味と形
 英米で異なる語、異なる意味
 古い意味、新しい意味
 名前のイメージ
 英語の語彙はハイブリッド
 単純化された語形と文法
 語形成のパターン
 派生
 複合
 借入
 意味変化の諸相
 本来の意味が大きく変わった例
 意味の向上、堕落
 メタファー(隠喩)の例
 通俗語源
 文化の差
第4章 第二言語習得とコミュニケーション
 コミュニケーション能力の定義
 言語獲得 における「日本人だから」という理由づけ
 母語習得と第二言語習得
 第二言語習得過程における文法的誤り
 未完の文法知識ゆえのミスコミ
 動詞形態素の類似による母語転移:進行形-ing と「ている」
 文構造に見る日英の相違
 文頭名詞句の落とし穴
 主題の母語転移
 英文和訳と文法説明の功罪
 外国語でのミスコミをふせぐために
終章 学際研究と展開
 言語レベル間の相互作用
 心の理論 心を読む

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