内容紹介
消費者行動の研究は何かを買うという行為の理解にとどまらない。何かを所有することが、人々の生活や自分自身や他人に対して抱くイメージにどのような影響を与えるのか、ということも消費者行動論の研究者達は考えてきた。 本書はモノやサービスを買って、所有して、廃棄する一連のプロセスを理解するための考え方を分かりやすく解説している。そのために、消費者行動論の最新の研究成果が紹介されている。また、グローバル化という現実を反映して、世界各地で観察されるユニークな消費者行動やマーケティングの事例を豊富に紹介する。 さらに日本版では、ケースの一部を日本の読者にも分かりやすいものに書き直す工夫をしている。上巻には、消費者行動論という分野の概要を説明した「セクション1 市場に置かれら消費者」(第1章)と、消費者の内面に働くさまざまな要因に焦点を当てた「セクション2 個人としての消費者」(第2章〜第6章)を収載。
目次
セクション1 市場に存在する消費者
第1章 買うこと・所有すること・生きること
消費者行動:市場にいる人々/消費者行動論とは何か?/消費者がマーケティング戦略に与える影響/マーケティングが消費者に与える影響/マーケティング倫理と公共政策/研究分野としての消費者行動
セクション2 個人としての消費者
第2章 知覚
感覚システム/露出/注意/解釈
第3章 学習と記憶
学習/道具的条件づけ原理のマーケティングへの応用/記憶
第4章 動機づけとグローバルな価値観
動機づけのプロセス:人は何に駆り立てられるのか?/消費者関与/価値観/異文化の価値観
第5章 自己
自己とは何か?/性役割/身体イメージ
第6章 パーソナリティとサイコグラフィクス
パーソナリティ/ブランド・パーソナリティ/サイコグラフィクス/消費者行動の負の側面
関連商品
▼ 補足資料
▼ 関連記事
- 『ソロモン 消費者行動論』コラム・参考文献2022.03.02