内容紹介
自然地理学と人文地理学をそれぞれ専門とする2名の著者による共著のため、地理学という分野の特性が非常にバランスよく記述されている。日本で刊行されている地理学の入門書(地理学概説)のほとんどが、人文地理学に重点を置いているのに対し、本書では自然地理と人文地理の双方の立場をバランスよく解説しているため、これから地理学を学ぼうとする学生、あるいは高校で地理を教えようとしている教員(教員志望の学生)に対して、偏りのない地理学の魅力を伝える内容。特に本書の面白いところは現代地理学に対する批判的な目を押さえつつ、魅力に言及しているところにある。
目次
第1章 地理学――世界が舞台
過去の響き/地理学は至るところに/大学の学問分野としての地理学の確立/地理学の中心概念/現代地理学の定義
第2章 自然的側面――我々の自然環境
地生態圏――活動の場/自然地理学の発展初期/新たな方向/今日の自然地理学
第3章 人文的側面――場所の中の人間
変化する取り組み――揺らぐ伝統的船/「文化論的転回」/新たな問題の導入――他者の再定義/経験主義と実証主義研究はどうなるか?
第4章 全体としての地理学――共通基盤
共有される概念と実践/統合地理学/地誌学/歴史地理学/人間‐環境相互作用の地理学/グローバルチェンジの地理学/景観地理学/未来を共有するか道を分かつか?
第5章 地理学者の研究法
地理学の要となる方法と技能/地理情報システム(GIS)/リテラシー/応用地理学
第6章 地理学の現在と将来
地理学の現代的側面/将来の地理学にとってのマニフェスト
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