内容紹介
伊東豊雄は日本を代表する建築家の一人であり、代表作も数多く、その功績から、プリツカー賞、RIBAゴールドメダルをはじめ、国内外の多数の賞を受賞している。40年以上の長きにわたって建築に携わってきた中で、パラダイムシフトをもたらすプロジェクトを周期的に手がけており、しかも、もはや探究の策も尽きただろうと思うころに、世間をあっと驚かせる力を必ず発揮してみせる。そして他の建築家たちは、10年かけてようやく伊東に追いつく。このことこそが、伊東の優れた創造的知性を示しているといえる。本書は2009年にプリンストン大学で行った講義録を中心として、初期の作品から2010年代に至るまでの伊東の活動を深く考察する論考と、伊東自身による論考により構成されている。
目次
伊東豊雄の「たゆまぬ探究」⦿スタン・アレン
イントロダクション⦿スタン・アレン
生成する秩序⦿伊東豊雄
都市と関係性のためのフレームワーク⦿ジェシー・ターンブル
〈俗〉なる世界に投影される〈聖〉⦿伊東豊雄
伊東豊雄の上部構造と下部構造⦿ジュリアン・ウォラル
「みんなの家」を描こう