イギリス文化事典

イギリス文化事典

著者名 イギリス文化事典編集委員会
川成 洋 編集委員長
井上 治子 編集委員
太田 直也 編集委員
川北 稔 編集委員
発行元 丸善出版
発行年月日 2014年11月
判型 A5 210×148
ページ数 946ページ
ISBN 978-4-621-08864-7
Cコード 0522
NDCコード 233
ジャンル 人文科学 >  人文科学_総記・事典

内容紹介

イタリア、スペイン、フランスに続く文化事典シリーズ第4弾。 イギリスの正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」といい、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドという、それぞれに独自の文化を有する4つの国から成っている。本事典は見開き2ページを単位とした中項目主義事典の構成で、多様性に富むイギリスの文化を解説する。 「社会」「物語・小説」「詩」「演劇」「映画」「音楽」「絵画・彫刻・建築」「教育・スポーツ」「哲学・思想」「歴史・王室」「日英関係」という章立てに加え、「スコットランド」「ウェールズ」「北アイルランド」に関しても独立した章を割り当て、3地方の独自の民族性、歴史、文化、慣習、言語などを紹介する。

目次

1.イギリスという国
 イギリスというよび名/ユニオンジャック/地理的特徴――地形と気候/英語の変遷/英語の方言/英語のグローバル化/移民事情——多民族・多文化国家イギリス/食文化の歴史/王室の食文化/カントリーサイドの食文化/アフタヌーンティー文化/首都ロンドン——混在と復活の都市/リヴァプール——ビートルズを生んだ港湾都市/バース——風呂(bath)の名をもつ世界遺産都市/ストーク・オン・トレント——イギリス製陶器の故郷/ヨーク——ローマ時代からの歴史が息づく都市/カンタベリー——大聖堂とともに歩む町/テムズ川——歴史を映す鏡/湖水地方とナショナル・トラスト/イングリッシュ・ヘリテージ/運河とグリーンツーリズム/カントリーハウス/イングリッシュ・ガーデン/イングリッシュ・ローズ
 ◆コラム ウィリアム・モリス的生活/レイシズム/「イギリス」のパブ 
2.社会
 国会制度/宗教事情/英国国教会/貴族制度/ノブレス・オブリージュ/ジェントルメンズ・クラブ/階級社会と言語/軍隊の歴史/軍服の歴史/陸軍特殊部隊(SAS)/20世紀インテリジェンスの歴史/スコットランドヤード/大英博物館/ロンドン自然史博物館/新聞/放送/郵便制度/鉄道/船舶/ロンドンの地下鉄/医療制度/アンティーク趣味/幽霊趣味/同性愛/フェミニズム/秘密結社/建築の保存と都市再生/イギリスの住宅史/協同組合運動/欽定英訳聖書
 ◆コラム バトラー/「パンチとジュディの人形劇」/イギリス俳句学会/マルクス記念図書館/総選挙システム
3.物語・小説
 アーサー王物語/ジョンソン博士とその周辺/ダニエル・デフォー――時代を先取りした男/ジョナサン・スウィフト――イギリスの鋭敏な諷刺作家/サミュエル・リチャードソン――イギリス小説の父/ヘンリー・フィールディング——判事にもなった文筆家/ロレンス・スターン――不世出のユーモリスト/トバイアス・スモレット――グレートブリテンのピカロ/ジェイン・オースティン——笑いの中に人間の機微を衝く/ブロンテ三姉妹/チャールズ・ディケンス——イギリスの国民的作家/トマス・ハーディ——田園生活を好んだ大作家/文学における唯美主義/ゴシック・ノベル/H.G.ウェルズ——SF小説の始祖/ラドヤード・キプリング——大英帝国の擁護者/ジョウゼフ・コンラッド――エグザイル文学の先駆者/〈新しい女小説〉/E.M.フォスター――中産階級,異文化,同性愛をめぐる小説/ジェイムズ・ジョイス――20世紀文学の革新者/伝記・評伝文学/意識の流れ/D.H.ロレンス――性解放の文学/オルダス・ハクスリー――ヒッピー文化の源流/ジョージ・オーウェル――偉大なる政治作家/アイリス・マードック――愛の不毛をめぐる哲学小説/アガサ・クリスティ――ミステリー小説の巨匠/ジュリアン・シモンズ――推理小説の大物評論家/カズオ・イシグロ――初の日系イギリス人作家/児童小説・ファンタジー小説/同性愛の文学
 ◆コラム 小説の勃興
4.詩
 英詩を英詩たらしめる特色とは何か/日本人は英詩をどのように読んできたか/チョーサーと『カンタベリー物語』/イギリス・ルネッサンスとソネット形式の完成/ミルトンと17世紀英詩/トライデンからポープへ――イギリス新古典派/ワーズワスの〈自然〉――イギリス・ロマン派(1)/バイロン,シェリー,キーツ――イギリス,ロマン派(2)/テニスン,ブラウニング.詩人としてのアーノルド/20世紀の英詩(1)――イェイツ,エリオット,オーデン/20世紀の英詩(2)ラーキン,ヒューズ,モーション/マザーグース/バラッド詩の系譜――伝腫歌に魅せられた詩人達
 ◆コラム ミルトンの『失楽園』/イギリス・ロマン派の強烈な社会的関心――ブレイク,ワーズワス,コールリッジの場合/ヴィクトリア朝詩歌――宗教,性愛,戦争 
5.演劇
 聖史劇・道徳劇/『ハムレット』/『オセロ』/『リア王』/『マクベス』/クリストファー・マーロウ――ルネサンスの先駆的劇作家/ベン・ジョンソン――「芝居」を「芸術」にした男/ジョン・ウェブスター――ジャコビアン悲劇作家/ジョージ・バーナード・ショー――イギリス文学の偉大なる知性/ノエル・カワード――20世紀を俯瞰した劇作家/ジョン・オズボーン――怒れる若者たち/ハロルド・ピンター――日常の「脅威」を描くノーベル賞作家/アーノルド・ウェスカー――反体制の劇作家/トム・ストッパード――言葉と知性のアクロバット/スティーヴン・グリーンブラット――新歴史主義の領袖/ドゥルリー・レーン劇場/ハー・マジェスティーズ劇場/シェイクスピア・グローブ座/ヘイマーケット劇場/オールド・ヴィッグ劇場/ロイヤル・コート劇場(イングリッシュ・ステージ・カンパニー)/ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー/ナショナル・シアター
 ◆コラム 検閲/1930年代の演劇/キャリル・チャーチル――新たな劇の言葉で訊ねる女性作家
6.映画
 イギリス映画――人材の宝庫/チャールズ・チャップリン――世界を笑いと涙の渦に巻き込んだ喜劇王/アルフレッド・ヒッチコック――イギリス時代/ロレンス・オリヴィエ――大器晩成の映画人/ショーン・コネリー――タフでエレガントなイギリス紳士を再現/ヴァネッサ・レッドグレイヴ――抑圧への抵抗を演じる女優/ヘレン。ミレン――演じれば賞の大女優/シェイクスピアの映画/カズオ・イシグロの映画/ハマー・ホラー――イギリス・ホラー映画の殿堂/モンティ・パイソン――権力を笑い飛ばす/パブリック・スクールの同性愛――冷戦期のスパイ:ガイ・バージェス/大英帝国植民地――経済繁栄下の光と闇を映す
 ◆コラム 等身大のイギリス王室
7.音楽
 イギリスの音楽/トマス・タリスとウィリアム・バード――イギリス・ルネサンス音楽の巨匠たち/ヘンリー・パーセル――イギリス音楽史上最高の天才/ヘンデルとオラトリオ/エドワード・エルガー――イギリス音楽のシェイクスピア/レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ――イギリス音楽のグランド・オールド・マン/ベンジャミン・ブリテン――アウトサイダーとして生きた,20世紀最大のオペラ作曲家/ターネジとアデス――ブリテン以降の動向,多様性と可能性/合唱が彩るイギリス音楽/サヴォイ・オペラ――現代ミュージカルの祖?/BBCプロムスと個性的な音楽祭/音楽消費都市ロンドン――演奏家たちの聖地/民俗音楽(フォークミュージック)/ブリティッシュ・ロック/ビートルズ/ロイヤル・バレエ団
 ◆コラム 《惑星》ホルスト
8.絵画・彫刻・建築
 クリストファー・レン――超一流の科学者,数学者,建築家/ウィリアム・ホガース――版画の著作権を確立した銅版画家/画家にして慈善家/ジョシュア・レイノルズ――ロイヤル・アカデミーの創始者/トマス・ゲインズバラ――イギリス絵画黄金期に花開いた独自の才能/ウィリアム・ブレイク――言語芸術と視覚芸術の総合的表現の探求者/J.M.W.ターナー――風景画の可能性を押し広げた巨匠/ジョン・コンスタブル――緑深きイングランドの自然を描いた画家/ダンテ・ゲイブルエル・ロセッティ――魂と身体の美を追求した詩人・画家/ウィリアム・モリス――ヴィクトリア朝のクラフツマンの「マスター」/オーブリー・ビアズリー――白と黒の美学:グラフィック・アートの革命児/ヘンリー・ムーア――自然に学び,風景に触発された彫刻の巨人/フランシス・ベーコン――戦後の実存を描いた20世紀最大の画家/大英博物館――人類の「知の共有」をめざす世界最大級の博物館/ロンドン・ナショナル・ギャラリー――教育・研究・経験の場としての美術館/ナショナル・ポートレイト・ギャラリー/ヴィクトリア&アルバート美術館/テート――国立美術館の連合体/ラファエル前派/アーツ・アンド・クラフツ運動/唯美主義運動/ポップアート/ヤング・ブリティッシュ・アーティスツ(YBA)/ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ(王立美術院)/ターナー賞/批評家/イギリス国会議事堂/ロンドン塔/バッキンガム宮殿/セント・ポール大聖堂/ロイヤル・アルバート・ホール
 ◆コラム ヴォーティシズム
9. 教育・スポーツ
 教育システム(教育制度)/パブリック・スクール/グランドツアー/オックスフォード大学――変貌する学問の聖地/ケンブリッジ大学――800年の歴史の重み/ロンドン大学/社会教育/ボーイスカウト運動/フットボール/ラグビー/クリケット/ゴルフ/テニス/競馬/アマチュアリズム/武道/登山家/探検家
 ◆コラム イギリスでの剣道の普及
10.哲学・思想
 トマス・モア――ユートピアの創始者/ジョン・ロック――経験主義と市民政府の擁護者/アイザック・ニュートンとロバート・フック/フランシス・ハチソン――道徳感覚と美の感覚の人類普遍性を提唱した哲学者/デイヴィッド・ヒューム――世界中にファンをもつ愛すべき哲学者/アダム・スミス――市場経済の擁護者?/ジェレミー・ファラデー――電磁気学の創始者/J.S.ミル――多数派に抗する自由/チャールズ・ダーウィン――進化論の確率者/バートランド・ラッセル――論理学者,分析哲学の創始者/J.M.ケインズ――世界を変えた経済学/ウィトゲンシュタイン――現代哲学の道標/アーノルド・トインビー――比較文明史家/フリードリッヒ・ハイエク――文明社会の擁護者/ギルバード・ライル――「機械の中の幽霊」の破壊者/ブルームズベリー・グループ/カール・ポパー――批判的合理主機者/エルンスト・ゴンブリッチ――芸術家は仮説をつくり,実験する/ジョン・オースティン――20世紀言語哲学の開拓者/スティーヴン・ホーキング――車椅子の天才物理学者/教育哲学/リベラルデモクラシーの系譜
 ◆コラム ジョン・ヒックと遠藤周作――宗教多元主義の実践と創造
11.歴史・王室
 ブリテン島のケルト人/ローマ人のブリテン/アングロ・サクソンのイングランド/キリスト教の伝播/ノルマン征服/アンジュー帝国/マグナ・カルタ/百年戦争/ウェールズの統合/ヘンリー8世/エリザベス1世/アルマダの戦い/ピューリタン革命/ホイッグとトーリー/1707年の両王国議会の合同/奴隷貿易とその廃止運動/重商主義帝国/産業革命/フランス革命・ナポレオン戦争/ジョージ3世と摂政時代/アイルランド併合/イギリス帝国の形成/チャーティスト運動/メアリ・ウルストンクラフト――啓蒙思想家ルソー批判から「女性の権利」を擁護/アヘン戦争/ヴィクトリア時代/東インド会社/ボーア戦争/労働党の成立/コモンウェルス/パンクハースト夫人――母娘それぞれに突出したファイティングな生きざま/二つの世界大戦とイギリス/チャーチル/「ゆりかごから墓場まで」/アパルトヘイト/スエズ戦争/統合ヨーロッパへの加盟/サッチャリズム/ブレアと「第三の道」
 ◆コラム ストーンヘンジ/ハドリアヌスの長城/日本人のイギリス観 
12. 日英関係
 日英交流の始まり/19世紀の日英関係/20世紀の日英関係/ウィリアム・アダムス(三浦按針)/ジョン・セーリスとリチャード・コックス/リターン号事件/長州藩・薩摩藩の密航留学生/岩倉使節団/日本人芸人のロンドン公演/夏目漱石や知識人たち/ジャポニズム/バーナード・リーチ――「東」と「西」をむすぶ巡礼者/イギリスと日清戦争/日英グリーン同盟/王室と皇室の交流
 ◆コラム 対日戦勝利記念日(V―Jデー)
13.スコットランド
 先史時代の文化/ハイランドとローランド/スコットランドの言語/ゲール文化の伝統/城郭と大邸宅/宗教改革と教会/スコットランドの法/スコットランドの教育/合同以降の文化の相克/ジャコバイトの蜂起/ハイランド・クリアランス/スコットランド啓蒙/『エンサイクロペディア・プリタニカ』/科学技術と発明/エディンバラとグラスゴー/スコットランド文学/ロバート・バーンズ――スコットランドの国民詩人/ウォルター・スコット――歴史小説の巨匠/ロバート・ルイス・スティーヴンソン――漂泊のロマンス作家/コナン・ドイル――探偵小説家から心霊主義者へ/J.M.バリー――スラムズとネヴァーランドのあいだで/スコットランドの美術/スコットランドの音楽/バラッド――現代に継承される文化遺産/バグパイプ/スコティッシュ・ダンス/ハイランド・ドレス/スコットランドの演劇と映画/スコットランドのスポーツ/スコットランド料理/スコッチ・ウイスキー――世界のウイスキーの王者/スコットランド人の日本近代化への貢献/独立をめざす民族精神
 ◆コラム 北海油田
14.ウェールズ
 ウェールズの成立/ウェールズ最後の大公サウェリン/イングランドによる抑圧/ウェールズ復興――鉄鋼業の繁栄と文化の再評価/現代のウェールズの諸相/ウェールズ語の特徴/ウェールズ語保護運動/ウェールズにおけるドルイド/ローマ人との戦い/レッド・ドラゴン/聖デイヴィッド――ウェールズの守護聖人/国民的祭典・アイステズヴォッド/築城王エドワード1世が遺したもの/聖職者ジェラルド・オブ・ウェールズの『ウェールズ紀行』/ウェールズの法/首都カーディフとその周辺/アバリストウィスとランピター――中部の大学町/コンウィ,バンゴール,カーナーヴォン――ウェールズ北部の町/アングルシー,スリン,ガウワー――ウェールズの島・半島/ウェールズの国立公園――ありのままの自然との共生/ウェールズの建築――セント・デイヴィッズ大聖堂を中心に/ウェールズの鉄道/ヘイ・オン・ワイ――ユニークな村おこし/ウェールズの神話と伝説/ウェールズ詩――二つの言語からなる豊かな伝統/ディラン・トマス――言葉の職人/R.S.トマス――牧師・詩人/グリフィス・ジョーンズの巡回学校/ウェールズにおける学校教育の新たな試み
 ◆コラム ウェールズの伝統工芸品,ラブスプーン 
15.北アイルランド
 北アイルランドの人的資源と風土的資源/北アイルランドの制度・慣行・労働/北アイルランド国家の成立/北アイルランド紛争/「紛争」和解の試みと「和平合意」(1998)/北アイルランドの人口比と社会生活/北アイルランドの首都ベルファスト/北アイルランドの地誌的興味/北アイルランドの神話/北アイルランドの民話の伝統/アルスター・ルネサンスと紛争詩/北アイルランド紛争第2世代の詩人たち/北アイルランドの映画/紛争壁画/北アイルランドのスポーツ・ギャンブル/北アイルランドの食文化――食材,調理法,食習慣/コミュニティ活動と市民生活――コールレインの事例について/北アイルランドにおける宗派差別/北アイルランドの小説(1)――紛争下の市民/北アイルランドの小説(2)――融和と普遍性の追求/北アイルランドの演劇/紛争と北アイルランド演劇/北アイルランドのジャーナリズム/日本で活躍したアイルランド人たち
 ◆コラム 宗教派シンボル
付録
【付録1】イギリス全体地図+ロンドン市内地図
【付録2】イギリス文化略年表
【付録3】歴代国王一覧
【付録4】世界遺産リスト
【もっと知りたい人のための読書ガイド】 

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