内容紹介
「戦後体制」が分水嶺に差し掛かっている昨今、いまこそ「戦後とは何か」を知る必要がある。来し方を知らなければ、行く末を誤る恐れがあるからだ。本書は「戦後」を様々な観点から議論し、戦後社会の総体をつまびらかにしようとした意欲的な書。戦後に関する類書は数多くあるが、政治学と歴史学がコラボレートして戦後体制を解明しようとしたのは本書が初めての試み。また、泰斗と第一線の若手研究者が対談で切り結ぶのも本書の大きな特徴となっている。
目次
政治史研究と歴史研究のあいだ(加藤 陽子)
政治学・歴史学の戦後、現代、現在(雨宮 昭一)
戦後日本における自発的参加活動(鹿毛 利枝子)
戦後改革・占領改革・戦時改革―戦後体制の成立をめぐって(天川 晃)
体制の転換と実質的な連続性(猪木武徳)
中国の台頭と日本(五百旗頭 真)