機械材料学

機械材料学

著者名 荘司 郁夫
小山 真司
井上 雅博
山内 啓
安藤 哲也
発行元 丸善出版
発行年月日 2014年07月
判型 A5 210×148
ページ数 344ページ
ISBN 978-4-621-08840-1
Cコード 3053
NDCコード 531
ジャンル 機械・金属・材料 >  機械工学一般
機械・金属・材料 >  材料工学

内容紹介

航空機から自動車、ロボット、電子機器まで、機械や装置をつくるために必須の「機械材料学」を学ぶための教科書。高度情報化社会ともよばれる昨今、機械材料に求められる要求はより高度になり、鉄鋼を中心とした金属材料のみではなく、高分子材料(プラスチックなど)、無機材料(セラミックスなど)、複合材料を学ぶことがこれからの技術者・研究者には求められる。そこで本書はこれからの学習者にとって最良の教科書となるよう書かれた。新しい知見を取り入れながら基礎から丁寧に、さまざまな材料をバランスよく解説。同時に、現役の技術者・研究者にとっても基礎を即座に復習できる使い勝手の良い一冊となった。内容は機械工学科の通年の講義に相当し、1〜6章で機械材料の基礎事項を、7〜12章で各種材料に特有な性質とそのメカニズムを学ぶことができる。豊富な図版でわかりやすく、実務への応用も意識した、これからの「機械材料学」に役立つ教科書。

目次

第1章 機械材料総論
 1.1 はじめに
 1.2 材料の目的と機能
 1.3 材料の分類
 1.4 材料設計と加工法
第2章 材料の構造
 2.1 原子構造と結合
 2.2 結晶構造
 2.3 格子定数,配位数,原子半径,充填率,密度
 2.4 ミラー指数
 2.5 格子欠陥
 2.6 結晶構造,結晶粒,結晶粒界と材料の性質
第3章 合金と平衡状態図
 3.1 合金の形態
 3.2 相律
 3.3 全率固溶系状態図
 3.4 共晶系状態図
 3.5 堤状態図
 3.6 その他の状態図
 3.7 その他の状態
 3.8 元系状態貼り付け
第4章 熱処理の基礎
 4.1 凝固
 4.2 拡散
 4.3 析出
 4.4 回復・再結晶
 4.5 主な熱処理
第5章 材料の強度と変形
 5.1 応力‐ひずみ曲線
 5.2 真応力と真ひずみ
 5.3 結晶すべりと塑性変形
 5.4 転位によるすべり変形
 5.5 金属の変形挙動と転位
 5.6 双晶変形
 5.7 材料の破壊
 5.8 破壊力学の基礎と破壊じん性
 5.9 疲労
 5.10 高温強度とクリープ変形
 5.11 材料の強化方法
第6章 材料試験と各種評価
 6.1 試験規格と試験条件
 6.2 引張試験
 6.3 圧縮試験
 6.4 曲げ試験
 6.5 せん断試験
 6.6 ねじり試験
 6.7 硬さ試験
 6.8 衝撃試験
 6.9 破壊じん性試験
 6.10 疲労試験
 6.11 クリープ試験と応力緩和試験
 6.12 摩耗試験
 6.13 材料の欠陥と非破壊検査
 6.14 ミクロ組織観察
 6.15 熱分析
第7章 鉄鋼材料
 7.1 鉄鋼材料の製造
 7.2 炭素鋼の状態図と組織
 7.3 鋼の熱処理
 7.4 合金元素による組織制御
 7.5 実用鋼と規格
 7.6 炭素鋼
 7.7 特殊鋼
 7.8 ステンレス鋼
 7.9 耐熱鋼
第8章 非鉄金属材料
 8.1 アルミニウムおよびアルミニウム合金
 8.2 銅および銅合金
 8.3 ニッケルおよびコバルト合金
 8.4 チタンおよびチタン合金
 8.5 マグネシウム合金
 8.6 錫および亜鉛合金
第9章 セラミックス材料
 9.1 セラミックスの構造
 9.2 セラミックスの機械的性質
 9.3 強度データの統計的性質
 9.4 セラミックス材料の製造方法
 9.5 各種セラミックス
第10章 有機高分子材料
 10.1 高分子とは何か
 10.2 有機高分子材料の階層構造
 10.3 有機高分子の高次構造と構造制御
 10.4 有機高分子の分類
 10.5 有機高分子の熱的性質
 10.6 有機高分子の機械的性質
第11章 複合材料
 11.1 複合材料の種類
 11.2 複合材料特性解析の基礎
 11.3 繊維強化複合材料
 11.4 粒子分散複合材料
 11.5 in-situ複合材料
第12章 機能性構造材料
 12.1 形状記憶合金
 12.2 アモルファス合金,金属ガラス
 12.3 水素吸蔵合金
 12.4 その他の機能性構造材料

出版社からのメッセージ

本書は改訂版『機械材料学 第2版』(2024年1月刊)を刊行しています。

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