経済社会の形成 原著第12版

経済社会の形成 原著第12版

原書名 The Making of Economic Society,12th edition
著者名 菅原 歩
発行元 丸善出版
発行年月日 2009年11月
判型 A5 210×148
ページ数 416ページ
ISBN 978-4-621-06621-8
Cコード 3033
NDCコード 332
ジャンル 社会科学 >  経済学

内容紹介

本書は現代を代表する経済思想史家ハイルブローナーによる、経済史の定番教科書「The Making Of Economic Society, 12th edition」の邦訳。経済社会がなぜ現在のように形成され、発展をとげたのかを、古代から現代までの歴史をたどって解き明かす。また将来の経済の姿を予想させる手がかりを随所で与えてくれるのも特徴。第12版では内容を改訂し、「グローバリゼイション」や「IT経済」についての章を新しく追加した。学部生向けの「経済史」「西洋経済史」「経済と社会」といった授業での利用に非常に適している。また、ビジネスにたずさわる一般の人にも、経済学の裏側にある思想的・歴史的な背景がわかりやすく解説されているので、経済学が日常生活に果たす役割をあらためて理解するうえで、本書は興味深い一冊となるだろう。

目次

第1章 経済問題とは何か
 1.1 個人と社会
 1.2 生産と分配
 1.3 経済問題の3つの解決策
第2章 市場経済以前
 2.1 古代の経済組織
 2.2 中世の経済社会
 2.3 変化のための必要条件
第3章 市場経済の登場
 3.1 変化をもたらした力
 3.2 経済生活の登場
 3.3 経済学の発明
第4章 産業革命
 4.1 偉大な転換点
 4.2 理論的視点から見た産業革命
第5章 工業技術のインパクト
 5.1 ひとつの発明のインパクト
 5.2 技術の全般的な影響
 5.3 大量生産
 5.4 工業変化の担い手たち
 5.5 市場構造の変化
 5.6 巨大企業の台頭
第6章 大恐慌
 6.1 成長の軌跡
 6.2 資本形成の決定的役割
第7章 公共部門の登場
 7.1 ニューディール
 7.2 中央銀行の登場
 7.3 金融政策
 7.4 財政政策の登場
 7.5 公共部門への注目
第8章 ヨーロッパにおける現代資本主義の登場
 8.1 封建制の遺産
 8.2 ヨーロッパ資本主義の回復
 8.3 コーポラティズム
 8.4 ヨーロッパ経済の減速
第9章 資本主義の黄金時代
 9.1 第二次大戦後の可能性
 9.2 アメリカ資本主義の構造変化
 9.3 世界の繁栄と収斂
第10章 黄金時代の終わり
 10.1 マクロ経済のジレンマ
 10.2 経済衰退の説明
 10.3 低成長から不平等拡大へ
第11章 社会主義の興亡
 11.1 社会主義vs.資本主義?
 11.2 歴史的転換の説明
 11.3 ソビエト体制
 11.4 資本主義への移行
 11.5 社会主義の未来
第12章 経済生活のグローバル化
 12.1 世界経済の再編成
 12.2 生産と金融のグローバル化
 12.3 グローバル化の原因
 12.4 グローバル化の帰結
 12.5 グローバル化はどれくらいグローバルなのか?
第13章 なぜ貧しいままの国があるのか
 13.1 不平等な発展という問題
 13.2 植民地主義とその遺産
 13.3 先発工業化と後発工業化
 13.4 国際機関の役割
 13.5 新自由主義:機会と挑戦
 13.6 将来の見通し
第14章 情報化経済の形成
 14.1 コンピュータ化
 14.2 情報技術、コンピュータ技術、生産性上昇
 14.3 大規模なカスタム化
 14.4 アウトソーシング
 14.5 ITバブルとその崩壊
 14.6 不平等の拡大:技術の偏りか?
 14.7 デジタル格差
 14.8 まとめ
第15章 問題と可能性
 15.1 伝統社会
 15.2 命令社会
 15.3 資本主義
 15.4 未来の分析
 15.5 3つの重要問題
 15.6 社会主義
 15.7 資本主義の展望

定価:2,860円
(本体2,600円+税10%)
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