内容紹介
本書は住まいとペットの幸せな関係を提案する書籍。まず第1章では、犬や猫との快適な暮らしを実現している空間をカラー写真で見ていくが、現実はこうも美しいものではない。そこで第2章では、一般住宅を対象としたフィールドワークから、ペットと住まいの生活実態を豊富な写真と図面によりあきらかにする。ここから現状の問題点を探り、何をどのように改善すべきかを考えていく。そして第3章では、この解決策として10年以上の試行錯誤の末にたどり着いたペットと暮らす住まいのディテールを公開。第1章で紹介した豊かな空間を設計するための詳細図を多数収録している。最後に第 4章では、第3章で公開したデザインの背景にある犬や猫に関する動物行動学の知識を実例を交えながら解説する。
目次
第1章 ペットと暮らす豊かな空間
01 犬が絵になる床材
02 犬が絵になるインテリア
03 ハウスとドッグシエスタ
04 愛犬と親密に過ごす場をつくる
05 オールインワンな犬用家具
06 多頭飼育のためのハウス
07 犬の行動を制限するためのデザイン
08 猫が絵になるインテリア
09 猫の動きを計算する
10 猫は高いところから見下ろす
11 猫は外を眺めていたい
12 猫にいてもらうための場所
13 猫が水を飲む場所
14 猫のトイレを置く場所
15 猫の機能スペースは立体的に配置できる
16 キャットウォークには5つのルールがある
第2章 ペットと住まいの生活実態
01 屋内で暮らすようになった犬
02 犬の食事場所
03 図面で見る犬の食事場所
04 犬のトイレの場所
05 図面で見る犬のトイレの場所
06 犬の寝床の場所
08 図面で見る犬の寝床の場所
09 ハウスの様式を考える
10 行動範囲の制限とドッグフェンス
11 犬の問題行動と住居
12 犬の問題行動がない家
13 猫の完全室内飼育と住居
14 飼い主のユニークな工夫
第3章 ペットと暮らす住まいのディテール
01 キッチン用ドッグフェンス
02 ドッグフェンス兼用ドア
03 ダブルハンガードア
04 中型犬・大型犬ようの屋内犬小屋
05 小型犬用の屋内犬小屋
06 小型犬用のクレート内蔵家具
07 中型犬用のクレート内蔵家具
08 犬・猫のための設備
09 梁を利用したキャットウォーク
10 天井から吊り下げるキャットウォーク
11 円板キャットウォーク
12 キャットウォークに接続するキャットツリー
13 猫のための階段室利用
14 猫専用の小階段
15 猫ダイニングと猫トイレ
16 爪をとぐための猫柱
第4章 ペットと暮らす住まいの行動学
01 ペット共生住宅
02 一般的な住宅という幻想
03 住居形式の変遷
04 家の中での犬の行動
05 正の強化・正の罰 オペラント条件づけ
06 負の強化・負の罰 オペラント条件づけ
07 三項随伴性と刺激性制御
08 ABC分析
09 インターホンに吠える犬 ケーススタディー1
10 ポストマン・シンドローム ケーススタディー2
11 要求吠えと消去バースト ケーススタディー3
12 日曜日がわかる犬 ケーススタディー4
13 ペットと暮らす住まいをデザインするということ
出版社からのメッセージ
本書は改訂版『ペットと暮らす住まいのデザイン 増補改訂版』(2021年11月)を刊行しています。
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