ナノ構造物質の光学応答

ナノ構造物質の光学応答

著者名 張 紀久夫 著訳
発行元 丸善出版
発行年月日 2012年08月
判型 A5 210×148
ページ数 248ページ
ISBN 978-4-621-06474-0
Cコード 3042
ジャンル 物理学 >  光学
物理学 >  相対性理論

内容紹介

ナノスケール物質系の光学応答を扱う際の新しい理論的方法について解説。これまでの「巨視的・局所応答理論」では間に合わない状況が現れ、本書で紹介する「微視的・非局所応答理論」という新しい枠組みによって、現象の基礎的理解や応用開発へ向けた新しい指導原理を提供できる。本書は英語版をもとに、著者自らが補足を新たに付け加えた。最先端の理論の最新の成果を初学者にも分かりやすく伝える。

目次

第1章 初めに
 1.1 光学応答理論のいろいろ
 1.2 電磁気学と力学の不可分性
 1.3 輻射場と物質の相互作用における非局所性
 1.4 物質ハミルトニアンの選び方と光・物質相互作用
 1.5 相互作用する光・物質系の「拡張されたローレンツ描像」
 1.6 他の理論的枠組みとの関係
第2章 非局所応答理論の定式化
 2.1 微視的なマクスウェル方程式
 2.2 物質系の運動
 2.3 電流密度とベクトルポテンシャルのセルフコンシステントな決定
 2.4 分離型積分核としての座標表示感受率
 2.5 線形応答
 2.6 非線形応答
第3章 非局所応答理論の一般的特徴
 3.1 誘起電磁場の空間構造とその共鳴増大
 3.2 応答スペクトルの共鳴構造:自律モード
 3.3 一般化された輻射補正
 3.4 背景感受率
 3.5 輻射寿命幅
 3.6 輻射シフト:ポラリトンの場合
 3.7 QEDとの境界線:遷移分極率
 3.8 ABC理論,ABC‐free理論,および微視的非局所理論
 3.9 X (3) のサイズ増大:飽和および相殺問題
第4章 応用:線形応答
 4.1 サイズに依存する応答
 4.2 共鳴準位と結合したキャビティモード
 4.3 共鳴SNOM
 4.4 フォトニックバンド計算の新しい方法
 4.5 共鳴フォトニック結晶
第5章 応用:非線形応答
 5.1 ポンプ・プローブ分光
 5.2 縮退4光波混合
 5.3 光学的双安定性
付録A 1.3節におけるニュートンおよびマクスウェル方程式の導出
付録B (2.53)式の導出
付録C 3.6節における書式の導出
 C.1 (3.47)式の導出 
 C.2 (3.51)式から(3.47)式の導出 
 C.3 (3.53)式の導出
 C.4 (3.56)式の導出
付録D (4.68)式の導出  
付録E 4.5 節における転送行列法の詳細 

出版社からのメッセージ

本書は、2004年2月にシュプリンガー・ジャパン株式会社より出版された同名書籍を再出版したものです。
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本書は、書籍からスキャナによる読み取りを行い、印刷・製本を行っています。
一部、装丁が異なったり、印刷が不明瞭な場合がございますが、ご了承くださいますようお願い申し上げます。
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定価:6,600円
(本体6,000円+税10%)
在庫:絶版