内容紹介
細胞内におけるタンパク質の動態は従来考えられていたよりはるかにダイナミックで、これを裏から支える細胞側の機構として、分子シャペロンがある。本書は分子生物学・細胞生物学から構造生物学、発生やシグナル伝達から分子進化、そして、臨床医学まで、ますますその重要性が認識されてきている分子シャペロンのすべてをまとめたレビュー集。
目次
I.分子シャペロンの基礎
II.細胞機能の制御
1.合成とフォールディング
2.輸送 (大腸菌/小胞体/ミトコンドリア)
3.品質管理 (フォールディングによる品質管理/糖類を介したタンパク質の品質管理)
4.標的タンパク質の構造と機能をモデュレートする分子シャペロンHsp90
III.シグナル伝達と分子シャペロン
1.細菌のストレス応答と分子シャペロン
2.真核細胞のストレス応答と分子シャペロン
3.シグナル伝達カスケードと分子シャペロン
IV.分子シャペロンと病態
1. カルメジンと不妊症
2.ポリグルタミン病と分子シャペロン
3.アミロイド線維タンパク質
4.抗原ペプチド
5.虚血・温熱療法 (虚血とストレスタンパク質/温熱療法)
V.分子シャペロン研究の今後
VI.分子シャペロン総覧
出版社からのメッセージ
本書は、2001年6月にシュプリンガー・ジャパン株式会社より出版された同名書籍を再出版したものです。
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本書は、書籍からスキャナによる読み取りを行い、印刷・製本を行っています。
一部、装丁が異なったり、印刷が不明瞭な場合がございますが、ご了承くださいますようお願い申し上げます。
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