内容紹介
世界の癌治療をリードする米国ＭＤアンダーソン癌センターが総力を挙げて編集した癌診療の解説書シリーズ第２弾。内視鏡、腹腔鏡の問題から、大腸癌、胃癌、食道癌、肝癌、膵癌の標準診療、癌患者の腸管理までを施設の経験とエビデンスにもとづいて解説。外科医、放射線科医、腫瘍内科医、病理医、麻酔科医、看護師、その他のコメディカルスタッフなど、消化器癌のチーム医療に携わる人に欠かせない一冊。
目次
第１章 消化器癌の進行度診断
概要／はじめに／胃癌／肝・胆道癌／膵臓／結腸・直腸癌
第２章 消化器癌の病理学における最近の進歩：大腸癌の予後と治療の知見
概要／はじめに／消化器癌の病理学的所見／原発府素不明の転移性癌／大腸癌の遺伝子変異／MSI陽性大腸癌の病理学的特徴／18ｑ染色体欠失とMSIの予後における重要性／外科病理における18ｑ染色体欠失とMSIの評価／ミスマッチ修復遺伝子に対する免疫組織化学／MSI検査の適応／上皮増殖因子受容体および関連受容体の過剰発現の治療上の重要性／EGFRおよびその関連受容体に対する免疫組織化学／参考文献
第３章 消化器癌における画像診断技術の現況
概要／はじめに／超音波検査法／CT／MRI／PET／臨床における適応／参考文献
第４章 消化管の悪性疾患の内視鏡治療
概要／はじめに／基本手技／応用手技／参考文献
第５章 消化管悪性腫瘍に対する腹腔鏡の役割
概要／はじめに／緩和治療／進行度診断／治療的手技／腫瘍細胞の生着／結語／参考文献
第６章 大腸癌感受性リスク因子
概要／はじめに／大腸癌の公衆衛生学的，遺伝学的リスク因子の同定／大腸癌リスクに関連する因子／DNAメチル化と大腸癌／遺伝子‐遺伝子相互作用／遺伝性および家族性大腸癌に関連する環境因子／結論／参考文献
第７章 大腸癌：スクリーニングと一次予防
概要／はじめに／スクリーニングの原則／今日のスクリーニング勧告とその限界／便潜血検査／軟性S状結腸鏡／バリウム注腸／大腸内視鏡／治験段階の大腸癌スクリーニング法／大腸癌の化学予防／化学予防の対象として大腸癌のリスクが高い集団／散発性大腸腺腫の患者に対するCOX-2阻害／今後の展望／参考文献
第８章 遺伝性非ポリープ性大腸癌と遺伝子カウンセリング
はじめに／HNPCC／HNPCCの患者に対するアプローチ／HNPCCの治療／まとめ／参考文献
第９章 結腸癌
概要／はじめに／疫学／臨床所見／診断と進行度分類／治療方針／化学療法／標的治療／進行度による結腸癌の治療／副作用の対策／治療後サーベイランス／展望／参考文献
第10章 直腸癌
概要／はじめに／遺伝性大腸癌／スクリーニング／治療後の経過観察／進行度分類／進行度に基づいた治療方法の概要／併用療法／再発病巣の治療／参考文献
第11章 転移性肝癌
概要／大腸癌肝転移の外科的治療／切除不能転移巣に対する肝動注化学療法／大腸癌以外の転移性肝癌の外科的療法／新しい治療アプローチ／参考文献
第12章 限局した根治性のある膵癌の進行度診断と治療法
概要／はじめに／術前進行度診断／腫瘍に起因する黄疸の処置／治療法の考察／限局性膵癌に対する膵切除／結論／参考文献
第13章 原発性肝癌の治療
概要／診断と進行度判定／悪性肝腫瘍の切除／門脈塞栓術／ラジオ波焼灼術／局所（動脈内）化学療法／肝動脈化学塞栓術／参考文献
第14章 胃癌
概要／はじめに／診断／進行度／局所に限局した疾患に対する治療／より進行した癌を有する患者の治療／将来の展望／参考文献
第15章 食道癌
概要／はじめに／評価の手順／早期食道癌（Stage I）の治療／局所進行食道癌（Stage II〜IVA）の治療／遠隔転移を有する食道癌（Stage IVB）の治療／結論／謝辞／参考文献
第16章 肛門癌
概要／疫学／局所解剖と腫瘍進展形式／病理／臨床症状／進行度分類／予後基底因子／併用療法／治療に関する特記事項／根治的放射線化学療法／経過観察時の評価方法／外科的救済療法／参考文献
第17章 消化管間質腫瘍
概要／はじめに／家族性GIST／臨床所見／診断検査／鑑別診断／進行度分類とリスク分類／GISTの分子生物学／治療方針／結論／参考文献
第18章 緩和治療
概要／はじめに／緩和治療の原則／緩和治療に必要な臨床的方法／参考文献
第19章 癌患者の腸管理
概要／はじめに／有効な腸管理のためのステップ／腸機能を適切に維持するための必要条件／有効な腸管理プログラムの内容／便秘／腸内ガス／下痢／下剤／運動促進薬／患者の気持ちに積極的に訴える／参考文献
第20章 バレット食道
概要／はじめに／定義／診断，組織病理／疫学／病因／サーベイランス／異型上皮と癌／生物学的指標／治療／参考文献
出版社からのメッセージ
本書は、2007年７月にシュプリンガー・ジャパン株式会社より出版された同名書籍を再出版したものです。
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本書は、書籍からスキャナによる読み取りを行い、印刷・製本を行っています。
一部、装丁が異なったり、印刷が不明瞭な場合がございますが、ご了承くださいますようお願い申し上げます。
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