信号解析と音響学

信号解析と音響学

著者名 東山 三樹夫
発行元 丸善出版
発行年月日 2012年08月
判型 A5 210×148
ページ数 304ページ
ISBN 978-4-621-06350-7
Cコード 3042
ジャンル 物理学 >  応用物理
電気・電子・情報工学 >  電気

内容紹介

音の波形を解析して音響信号の性質を明らかにする。前半では音源と音場の特徴を線形システムの原理に基づいて記述。後半は人間が音を知覚・理解する為に必要な音響信号の特徴を考える。音を人間が知覚するしくみを信号観測になぞらえることによって、音波・音響振動波形に内在する空間・時間・周波数的特徴に着眼。音響現象の数理的な理解のために好適な書。

目次

第1章 はじめに
第2章 波動音源の表現
 2.1 点音源と球面波
 2.2 音源の振動速度と球面波の大きさ
 2.3 反射音と鏡像音源
 2.4 音源の音響出力
第3章 波の伝播を表す方程式
 3.1 平面波の波動方程式
 3.2 音の速さと波動方程式の解
 3.3 音響管を伝わる波動現象
 3.4 ホーンを伝わる平面波
 3.5 放射インピーダンスと衝撃波
 3.6 有限振幅音波
第4章 室内を伝わる音響波動
 4.1 波動方程式とHelmholtzの方程式
 4.2 室内の固有周波数と定在波
 4.3 波動方程式解の積分表現
第5章 波の不規則重畳とエネルギー減衰過程
 5.1 インパルス応答とエネルギー減衰
 5.2 室内反射音の密度
 5.3 壁面反射回数と平均自由行程
 5.4 残響時間
 5.5 波動理論による残響表現
 5.6 室内音場とカオス性
 5.7 残響音場エネルギー分布
 5.8 音場における2点間音圧相関係数
第6章 室内音場伝達関数
 6.1 周波数特性と音源のパワーレスポンス
 6.2 平均自乗音圧の室内平均値推定
 6.3 音源音響出力の能動制御
 6.4 伝達関数とその表現
 6.5 直射音場領域
 6.6 残響音場伝達関数の零点分布と位相特性
 6.7 Modulation Transfer Function
第7章 音響信号と正弦波モデル表現
 7.1 音声信号の正弦波分析・合成表現
 7.2 DFTと正弦波モデル表現
 7.3 スペクトルとエキサイテーションパターン
 7.4 包絡線変調モデリング(EMM)と音声表現
第8章 音源信号の分離と混合
 8.1 信号の直交化表現と音源信号分離
 8.2 無相関雑音の混合
第9章 伝達系情報の抽出と生成
 9.1 伝達系の蓄積スペクトル表現
 9.2 ハウリング周波数の検出
 9.3 両耳受聴音場再生の線形方程式
 9.4 多チャンネル再生による残響音場明瞭度の向上
 9.5 残響音の調整
第10章 おわりに

出版社からのメッセージ

本書は、2007年7月にシュプリンガー・ジャパン株式会社より出版された同名書籍を再出版したものです。
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本書は、書籍からスキャナによる読み取りを行い、印刷・製本を行っています。
一部、装丁が異なったり、印刷が不明瞭な場合がございますが、ご了承くださいますようお願い申し上げます。
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定価:6,050円
(本体5,500円+税10%)
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