内容紹介
本書はソフトマターが複雑な構造を獲得するに従って拓かれて来た多様な分子集合体の秩序構造形成を理解する上で基本となる原理を、単純な系から複雑な系へと実験と理論の両面から紐解いたものである。取り扱う系は、コロイド粒子系、液晶粒子系、高分子、ブロック共重合体、両親媒性分子、高分子+球状コロイド粒子複合系、液晶+高分子複合系、両親媒性分子膜+高分子複合系、生体膜などである。
目次
第1章 序論
1-1 ソフトマターの秩序構造
1-2 弾性散乱実験の基礎
1-3 準弾性散乱実験の基礎
第2章 単一成分ソフトマターの秩序形成
2-1 球状コロイド粒子の秩序形成
2-2 棒状コロイド粒子(液晶)の秩序形成
2-3 高分子の秩序形成(結晶化)
第3章 両親媒性ソフトマターにおける秩序―秩序転移
3-1 秩序メソ構造の実験的研究
3-2 秩序メソ構想の理論的研究
3-3 秩序―秩序転移のキネティクス
第4章 ソフトマター複合系の秩序形成
4-1 高分子+球状コロイド粒子複合系
4-2 棒状粒子液晶+高分子複合系の秩序形成
4-3 両親媒性分子膜+高分子複合系
4-4 複合分子膜