スイスボール

スイスボール

理論と実技,基礎から応用まで
原書名 The Swiss Ball Theory, Basic Exercises and Clinical Application 2P
著者名 冨田 昌夫 監訳
額谷 一夫
発行元 丸善出版
発行年月日 2012年01月
判型 B5 257×182
ページ数 448ページ
ISBN 978-4-621-06219-7
Cコード 3047
ジャンル 医学・薬学 >  その他医療系
看護・介護・リハビリ >  リハビリテーション医学

内容紹介

Klein-Vogelbachの運動学に基づいたボールセラピーをさらに発展させ、その幅広い臨床的適用を解説した基礎的な教科書の翻訳。スイスボールの使い方についての技術的な説明にとどまらず、理学療法士が理解しておくべき解剖学・生理学についても解説。リハビリテーションに従事する理学療法士はもちろん、体育関係者、スポーツ指導者、学生にも適した一冊。

目次

1.スイスボールの歴史
 1.1 はじめに
 1.2 スイスボールに関しこれまで発表された文献
2.神経解剖学,神経生理学および生理学的根拠
 2.1 脳幹と脳幹網様体
 2.2 小脳
 2.3 前庭神経系
 2.4 視床下部
 2.5 視床
 2.6 大脳基底核
 2.7 自律神経系
 2.8 辺縁系
 2.9 感覚運動系
 2.10 生理学的反応
3.運動学習
 3.1 学習段階
 3.2 結果の知識,行為遂行の知識
 3.3 フィードバック
 3.4 臨床応用:症例
 3.5 脳の可塑性
4.練習上考慮すべきこと
 4.1 ボールの条件
 4.2 安全の確保
 4.3 注意と禁忌事項
5.観察の要点
 5.1 ボールと床面
 5.2 ボールと身体
 5.3 身体と床面
 5.4 指示基底面
 5.5 2分面bisecting plane
 5.6 身体各部間の距離
 5.7 蝶番関節
 5.8 運動の広がりと運動の支援活動
6.運動に用いる専門用語と筋活動
 6.1 運動用語
 6.2 筋のさまざまな活動状態
 6.3 目的運動,最初に行う意図的運動(Actio)と反応(Reactio)
 6.4 条件支持と達成内容(Conditio-Limitatio)
7.運動計画の作成,ふるいわけ検査,評価と治療
 7.1 評価
 7.2 筋力と可動域
 7.3 背部伸筋と僧帽筋:筋力検査
 7.4 上腕三頭筋:筋力検査
 7.5 腹部の筋と股関節屈筋(腸腰筋):座位での筋力検査
 7.6 アラインメントの評価
 7.7 下肢の運動の質と分離の評価
 7.8 バランス検査
 7.9 神経の伸長によりひきおこされた問題の特定と治療
8.補助具
 8.1 シットフィットとスイスボール
 8.2 発砲ロールとスイスボール
 8.3 スイスボールとセラバンド
 8.4 スイスボールと鉄亜鈴
 8.5 徒手療法の補助具としてのスイスボール
9.運動の種類
 9.1 「カウボーイ」
 9.2 「秤」
 9.3 「インドの行者」
 9.4 「自分で行うロバのストレッチ」
 9.5 「自分でストレッチ」
 9.6 「カモメ」
 9.7 「前後へのフラダンス」
 9.8 「左右へのフラダンス」
 9.9 「山椒魚」
 9.10 「ブランコ」
 9.11 「アヒル」
 9.12 「カニ」
 9.13  「速歩」
 9.14 「ウニ」
 9.15 「金魚」
 9.16 「両手で歩く」
 9.17 「私を押して—私を引っ張って」
 9.18 「船首飾り」
 9.19 「はさみ」
 9.20 「人魚」
 9.21 「回転木馬」
 9.22 「永久運動」
 9.23 「振り子」
 9.24 「ロックンロール」
 9.25 「自分の脚を動かす」
 9.26 「復活祭のウサギ」
 9.27 「美しい姿」
 9.28 「カクテルパーティー」
 9.29 「イルカ」
 9.30 「運動のまとめ」
10.集中治療と急性期治療
 10.1 はじめに
 10.2 適応
 10.3 適応患者の選択
11.整形外科学とスポーツ医学
 11.1 はじめに
 11.2 前十字靭帯再建術後
 11.3 肩の損傷と手術後
 11.4 姿勢
 11.5 背部の機能障害
 11.6 側弯症
12.内科や外科の外来患者治療
 12.1 外科の患者
 12.2 内科の患者
 12.3 骨粗鬆症
 12.4 強直性脊椎炎
13.神経病の外来患者の治療
 13.1 はじめに
 13.2 症状
 13.3 機能の回復
 13.4 神経学的障害に対する理学療法
 13.5 パーキンソン病の理学療法
 13.6 脳血管障害後の理学療法
 13.7 多発性硬化症の理学療法
 13.8 筋ジストロフィーの理学療法
 13.9 脳性麻痺児の理学療法
14.尿失禁
 14.1 はじめに
 14.2 Tanzbergerの考え方に基づく骨盤症の機能的運動 
 14.3 骨盤底の解剖学
 14.4 骨盤底とその機能的つながり
 14.5 骨盤底運動を必要とする場合がある症状
 14.6 骨盤底筋の再学習
 14.7 スイスボールを使った運動の種類
 14.8 運動例
15.予防に用いる
 15.1 はじめに
 15.2 健常者の姿勢アラインメントの評価
 15.3 筋骨格系の損傷を予防するための用い方
 15.4 治療例

出版社からのメッセージ

本書は、2003年3月にシュプリンガー・ジャパン株式会社より出版された同名書籍を再出版したものです。

定価:5,060円
(本体4,600円+税10%)
在庫:品切れ・重版未定