S-PLUSによる混合効果モデル解析

S-PLUSによる混合効果モデル解析

原書名 Mixed-Effects Models in S and S-PLUS
著者名 緒方 宏泰 監訳
発行元 丸善出版
発行年月日 2010年11月
判型 B5変
ページ数 560ページ
ISBN 978-4-621-06256-2
Cコード 3041
ジャンル 数学・統計学 >  確率・統計
数学・統計学 >  数値解析

内容紹介

混合効果モデルとは固定効果および変量効果の両者を持つ統計モデルをいう。本書はグループ化データ解析における線形および非線形混合効果モデルの理論とその応用について概観したものである。混合効果モデルをデータ解析に適用する解析実務者の用に十分耐えうるよう実データ例、モデリングソフトウェアおよび理論についてバランス良く取り入れている。混合効果モデルの統一的なモデル構築戦略に言及し、また、混合効果モデル解析を実現する目的で原著者らが開発したnlmeライブラリを用いて様々な分野にわたる多数のデータ解析例を紹介。さらには適切なモデル構築プロセスに必要なグラフィックス機能についても十分に解説。

目次

第Ⅰ部 線形混合効果モデル
 第1章 線形混合効果モデル:基本概念と例
  1.1 変量効果の簡単な例
  1.2 乱塊法
  1.3 繰り返しのあるデータの混合効果モデル,ブロックサイン
  1.4 共分散モデルの解析
  1.5 ネストした分類因子のモデル
  1.6 分割実験
  1.7 本章のまとめ
 第2章 線形混合効果モデルの理論と計算方法
  2.1 LMEモデルn定式化
  2.2 LMEモデルにおける尤度による推定
  2.3 漸近分布
  2.4 仮説検定と信頼区間
  2.5 あてはめ値および予測値
  2.6 本章のまとめ 
 第3章 グループ化データの構造
  3.1 変数関係式とその構成要素
  3.2 groupedDataオブジェクトの生成
  3.3 グループ化データのTrellisグラフィックス表示の選択
  3.4 まとめ
  3.5 本章のまとめ 
 第4章 線形混合効果モデルのあてはめ
  4.1 SにおけるlmおよびlmListでの線形モデルのあてはめ
  4.2 lmeにおける線形混合効果モデルのあてはめ
  4.3 あてはめモデルの確認
  4.4 本章のまとめ
 第5章 基本的な線形混合効果モデルの拡張
  5.1 拡張モデルの一般式
  5.2 不等分散性をモデル化する相関構造
  5.3 依存性をモデル化する相関構造
  5.4 glsによる拡張線形モデルのあてはめ
  5.5 本章のまとめ
第Ⅱ部 非線形混合効果モデル
 第6章 非線形混合効果モデル:基本概念と動機付ける事例
  6.1 LMEモデルとNLMEモデル
  6.2 インドメタシンの薬物動態
  6.3 大豆植物の成長
  6.4 フェノバルビタールの薬物動態の臨床研究
  6.5 本章のまとめ  
 第7章 非線形混合効果モデルの理論と計算方法
  7.1 NLMEモデルの形式化
  7.2 NLMEモデルでの推定と推論
  7.3 計算方法
  7.4 基本的なNLMEモデルの拡張
  7.5 拡張された非線形回帰モデル
  7.6 本章のまとめ 
 第8章 非線形混合効果モデルへのあてはめ
  8.1 nlsとnlsListを用いたSによる非線形モデルのあてはめ
  8.2 nlmeを用いた非線形混合効果モデルのあてはめ
  8.3 基本的な非線形混合効果モデルの拡張
  8.4 本章のまとめ
付録A 本文中の例と練習問題で使用したデータ
付録B S関数とクラス
付録C パラメータ初期値自動設定非線形回帰モデルのコレクション

定価:7,480円
(本体6,800円+税10%)
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