分析値の不確かさ

分析値の不確かさ

求め方と評価
原書名 EURACHEM/CITAC Guide CG4:Quantifying Uncertainly in Analytical Measurement Third Edition
著者名 米沢 仲四郎
公益社団法人 日本分析化学会 監訳
発行元 丸善出版
発行年月日 2013年09月
判型 A5 210×148
ページ数 234ページ
ISBN 978-4-621-08707-7
Cコード 3043
NDCコード 433
ジャンル 化学・化学工学 >  分析化学

内容紹介

GUM法に基づいた不確かさ評価法を、分析化学の分野に適用するための、ISOのガイドである国際レベルの解説書。不確かさ評価法の基礎、そして簡単な標準溶液の調製法から複雑な二重同位体希釈誘導結合プラズマ質量分析法まで、合計7種類の分析法の不確かさの評価例を、実際例を示しながら詳しく解説している。さらに、最新のモンテカルロ・シミュレーション法による不確かさの計算、そしてベイズ的方法によるゼロ付近濃度の拡張不確かさの表示法など最新の知見も紹介する。

目次

1 適用範囲
2 不確かさ
 2.1 不確かさの定義
 2.2 不確かさ要因
 2.3 不確かさ成分
 2.4 誤差と不確かさ
 2.5 VIM3の不確かさの定義
3 分析化学測定と不確かさ
 3.1 分析法の妥当性確認
 3.2 実験による分析方法の性能試験
 3.3 トレーサビリティ 
4 測定不確かさの推定プロセス
5 ステップ1 測定量の明記
6 ステップ2 不確かさ要因の同定
7 ステップ3 不確かさの定量
 7.1 まえがき
 7.2 不確かさの評価手順
 7.3 事前に行われた試験との関連性
 7.4 各不確かさ成分を定量する不確かさ評価
 7.5 マトリックスがよく一致する認証標準物質の測定
 7.6 事前に行われた分析法の共同開発と妥当性確認試験データを使用する不確かさ評価
 7.7 インハウス開発と妥当性確認試験を使用する不確かさ評価
 7.8 技能試験(PT)データの使用
 7.9 条件規定分析法の不確かさ評価
 7.10 アドホック分析法の不確かさ評価
 7.11 各不確かさ成分の定量 
 7.12 各不確かさ寄与成分の実験的推定
 7.13 その他の結果または寄与成分の実験的推定
 7.14 理論的原理からのモデリング
 7.15 判断に基づく推定
 7.16 かたよりの優位性
8 ステップ4 合成標準不確かさの計算
 8.1 標準不確かさ
 8.2 合成標準不確かさ
 8.3 拡張不確かさ
9 不確かさの報告
 9.1 概要 
 9.2 必要な情報
 9.3 標準不確かさの報告
 9.4 拡張不確かさの報告
 9.5 結果の数値表現
 9.6 非対称な信頼区間
 9.7 規制への適合性 
付録A.不確かさの評価例
 まえがき
 例A1:検量線作成用標準溶液の調製
 例A2:水酸化ナトリウム水溶液の標定
 例A3:酸―塩基滴定
 例A4:インハウス妥当性確認試験からの不確かさ推定――パン中の有機リン酸塩殺虫剤の定量
 例A5:原子吸光光度法による陶磁器から溶出するカドミウムの定量
 例A6:家畜飼料中の粗繊維の定量
 例A7:二重同位体希釈と誘導結合プラズマ質量分析法を使用する水中の鉛定量    
付録B.用語の定義
付録C.分析プロセスにおける不確かさ
付録D.不確かさの要因解析
 D.1 まえがき
 D.2 方法の原理
 D.3 要因と影響解析
 D.4 例
付録E.有用な統計学的手法
 E.1 分布関数
 E.2 表計算ソフトウェアによる不確かさの計算
 E.3 モンテカルロ・シミュレーションによる不確かさ評価
 E.4 線形最小二乗校正の不確かさ
 E.5 分析種の濃度レベルに依存する不確かさの記述
付録F.検出限界又は定量限界における不確かさの測定
 F.1 まえがき
 F.2 観測値と推定値
 F.3 解釈される結果と準拠表明
 F.4 報告における「以下」または「以上」の使用
 F.5 ゼロ付近の拡張不確かさの範囲:従来の方法
 F.6 ゼロ付近の拡張不確かさの範囲:ベイズ的方法
付録G.不確かさの共通要因とその値
付録H.参考文献

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