内容紹介
KABC‐IIの解説書。KABC‐IIは、子どもの知的活動を総合的に評価し、教育・指導に直結させる心理アセスメントキットで、日本版が2013年夏に発売された。検査器具と同時に制作・発売されたマニュアルには掲載されていない、心理学的な基礎や実施についての留意点、解釈の仕方の詳細やアセスメントの進め方について、具体的な事例をもとに解説する。本書は、米国版KABC‐IIの解説書の翻訳であるが、日本の事例による解釈を書き下ろしで追加している。日本版KABC‐IIを理解し使いこなすために、利用者にとって必須の書である。
目次
第1章 概説――米国版KABC‐IIについて
1.1 はじめに
1.2 歴史と開発
1.3 KABC‐IIの理論的基盤
1.4 KABC‐IIの目的と利用
1.5 KABC‐IIの説明
1.6 KABCからKABC‐IIへの変更点
1.7 KABC‐IIの標準化と心理測定的特性
第2章 KABC‐II解釈の基本
2.1 尺度が測定する概念
2.2 KABC‐IIの段階的解釈方法の概要
2.3 記述的カテゴリー
2.4 段階的解釈方法の指針
2.5 選択ステップ3〜6
第3章 KABC‐IIの結果の解釈――質的指標に基づいて
3.1 はじめに
3.2 検査中に見られる行動のフォーマル・インフォーマルなアセスメントに関する歴史
3.3 KABC‐IIの質的データの解釈
3.4 質的指標の機能
3.5 結果に影響を及ぼす質的指標
3.6 18の各下位検査の質的・プロセス分析
第4章 KABC‐IIの長所と短所
4.1 はじめに
4.2 長所と短所の概要
第5章 臨床での応用
5.1 非言語尺度の適用
5.2 知的障害児のアセスメント
5.3 注意欠陥多動性障害児(ADHD児)へのKABC‐IIの利用
5.4 学習障害児の判断
5.5 民族グループのアセスメント
5.6 社会経済レベルのノルム(集団基準)
5.7 KABC‐IIとKTEA‐IIの統合
5.8 ドーン・フラナガンによるクロスバッテリー法を用いたKABC‐IIの補足
5.9 まとめ
第6章 事例
6.1 コミュニケーションにつまずきがある年長児の支援
6.2 知的レベルが境界域にあり教科学習に困難を示す小学校4年生男児の事例
6.3 文字や文章を書くことが苦手な中学校1年生男子
6.4 ADHDの診断のある高校生男子の進路の模索
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