デザインマネジメント

デザインマネジメント

事例で学ぶデザインの効果と活用術
著者名 杉野 格
発行元 丸善出版
発行年月日 2013年06月
判型 A5 210×148
ページ数 136ページ
ISBN 978-4-621-08678-0
Cコード 3070
NDCコード 501
ジャンル 土木・建築 >  建築 >  意匠・インテリア
社会科学
人文科学 >  哲学・思想 >  美学

内容紹介

ビジネスなどにおいてデザインを開発する際、「デザインというものは芸術や感覚の領域である」との思い込みから、専門教育を受けたデサイナーの判断に一任してしまうことがよくあるが、これではデザインにこめた意味が生活者に正しく伝わるとは限らない。よって、デザインの意味を正しく伝えるためには、まずはその開発目標をきちんと企画し、企画者とデザイナーとの間でイメージがしっかり共有されていなければならない。そのためには企画者自身も、デザインの意図を伝えるための理論を理解しておく必要がある。本書は、自身の生活や仕事にデザインを活用したいと思う読者を対象に、いかにデザインを理解し、それをデザインの専門家との共同作業などで活用していくかを、日産自動車でケンメリ・スカイラインやローレルのデザインを担当した著者が、自動車のみならず、さまざまな事例を紹介しながらわかりやすく解説していく。

目次

第1章 日産における実務経験
 1.1 商品のデザイン
  1.1.1 “愛のスカイライン”C110のコックピット
  1.1.2 アメリカ・デザイン留学で得たもの
  1.1.3 “ジャパン・スカイライン”C210の顔
  1.1.4 ローレルC230の成功とその背景
 1.2 商品企画とデザイン開発
  1.2.1 Sクラス姉妹車のコンセプト創出とデザイン開発
 1.3 商品体系企画,ブランド広報,企業経営
  1.3.1 経営改革の研究,商品市場戦略の企画
  1.3.2 経営戦略広報
  1.3.3 商品性評価の関係会社経営
第2章 デザインは、モノゴトに「意味イメージ」を創出する
 2.1 形の美的価値
 2.2 「生活における意味的価値」をイメージ化する
 2.3 「モノゴトの論理的価値」を伝える
 2.4 デザインマネジメントは全てのビジネスに不可欠
 2.5 デザインに対する経営資源の投資
第3章 考察課題:生活における「意味イメージ」を創ったデザイン
 3.1 公共交通のマナーを創造(電車のシート)
 3.2 シリーズブランドを伝えるパッケージデザイン(ジョージア・コーヒー)
 3.3 コラージュを使ったポスター(アリス・イン・ワンダーランド)
 3.4 一貫したデザインでブランドイメージを形成(明治ミルクチョコレート)
第4章 人の脳がデザインを認知するメカニズム
 4.1 記憶の過程
 4.2 人の認知構造
 4.3 脳は不確実なものにワクワクする
第5章 美の法則
 5.1 対称(シンメトリー)
 5.2 比率(プロポーション)
 5.3 構成(コンポジション)
 5.4 色の効果と調和(ハーモニー)
 5.5 総合的なバランス
第6章 ブランド・アイデンティティ・デザインの成功事例
 6.1 日産マーチの商品とテレビCM
 6.2 ユニクロの商品と広告
 6.3 無印良品の商品とテレビCM
 6.4 資生堂「TSUBAKI」の商品と広告
 6.5 山口県立美術館「雪舟への旅展」のポスターとガイドブック
第7章 制作課題:ブランドイメージ・コラージュ
 7.1 既存ブランドのイメージ・コラージュを作ることから始めよう
 7.2 複数ブランドのイメージ・コラージュを作り分ける
第8章 デザインマネジメントの実務的手法 
 8.1 デザインマネジメントとは
 8.2 デザイン企画書の作成
  8.2.1 構成
 8.2.2 作成要領
 8.3 発注
 8.4 中間チェックとフィードバック
 8.5 最終評価・検収

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定価:3,300円
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