第4版 カールソン 神経科学テキスト

第4版 カールソン 神経科学テキスト

脳と行動
原書名 Physiology of Behavior 11th Edtion
著者名 泰羅 雅登 監訳
中村 克樹 監訳
発行元 丸善出版
発行年月日 2013年05月
判型 B5 257×182
ページ数 770ページ
ISBN 978-4-621-08670-4
Cコード 3047
ジャンル 医学・薬学 >  基礎医学 >  神経科学
医学・薬学 >  臨床医学・内科系 >  神経内科学
医学・薬学 >  臨床医学・内科系 >  精神医学

内容紹介

ヒトのさまざまな行動に脳がどのように関与し、いかに脳機能と情動が人間の振る舞いに影響を与えるのかを徹底考究する本書は、版を重ねるたび人類の英知を結集して、いまや神経科学の聖典となった。本書はカールソンという知の探究者によって単独執筆され、解剖学・生理学・心理学・行動科学・生物学・遺伝学・生化学などの知見を駆使し、その豊富な臨床例と最新の研究結果の蓄積量、ビジュアル解説においても他を寄せ付けない。医学・薬学・生命科学、心理学・人間科学を学ぶ学部学生や大学院生・研究者はもちろんのこと、臨床心理士、言語・理学・作業療法士など、脳科学に関わるすべての人一度は読むべき体系的テキストである。

目次

1 序論
 ヒトの意識を理解する:生理学的なアプローチ
  盲視(ブラインドサイト)/分離脳/半側無視/自己の知覚
 行動神経科学の特質
  研究の目指すところ/行動神経科学の生物学的起源
 自然淘汰と進化
  機能主義と特徴の遺伝/人類の進化/“大きな脳”への進化
 動物実験にける倫理的問題
 神経科学とは
 勉強を始めるにあたって 
2 神経系の細胞の構造と機能
 神経系の細胞
  ニューロン/支持細胞/血液脳関門
 ニューロン内の情報伝達
  神経情報伝達:概説/軸索の電位の測定/膜電位:2つの力のつりあい/活動電位/活動電位の伝導
 ニューロン間の情報伝達
  シナプスの構造/神経伝達物質の放出/受容体の活性化/シナプス後電位/シナプス後電位の終了/シナプス後電位の影響:神経統合/自己受容体/ほかのタイプのシナプス/シナプス以外での化学的情報伝達  
3 神経系の構造 
 神経の基本的特徴
  概略/髄膜/脳室系と脳脊髄液の産生
 中枢神経系
  中枢神経系の発達/前脳/中脳/菱脳/脊髄
 末梢神経系
  脊髄神経/脳神経/自律神経系
4 精神薬理学 
 精神薬理学の原理
  薬物動態/薬物の有効性/繰返し投与の影響/プラシーボ効果
 薬物の作用部位
  神経伝達物質の精製に対する作用/神経伝達物質の貯蔵と放出に対する作用/受容体に対する作用/神経伝達物質の再取込みや分解に対する作用
 神経伝達物質および神経調節物質
  アセチルコリン/モノアミン/アミノ酸/脂質/ヌクレオチド/水溶性気体
5 研究方法・戦略
 実質的切除
  脳損傷が公道に及ぼす影響の判定/脳損傷の作製/脳定位手術/組織学的方法/神経結合のトレース/生きたヒトの脳構造の研究
 神経活動の記録と刺激
  神経活動の記録/脳の代謝やシナプスの活動の記録/ニューロン活動の賦活
 神経科学的研究法
  特定の神経化学物質と産生するニューロンの同定/特定の受容体の局在/脳内に分泌される化学物質の計測
 遺伝学的方法
  双生児研究/養子研究/ゲノム研究/標的突然変異/アンチセンスオリゴヌクレオチド
6 視覚 
 刺激
 視覚系の解剖
  眼球/視細胞/眼球と脳の間の連絡
 網膜における視覚情報の符号化
  明暗の符号化/色の符号化
 視覚情報の分析:一次視覚野の役割
  一次視覚野の解剖/方位と運動/空間周波数/視差/色/一次視覚野のモジュール構成
 視覚情報の分析:視覚連合野の役割
  視覚情報の分析の2つの流れ/色の知覚/形の知覚/動きの知覚/空間的位置の知覚
7 聴覚,身体感覚,化学感覚 
 聴覚
  刺激/耳の解剖/有毛細胞と聴覚情報の変換/聴覚経路/音の高さの知覚/音の大きさの知覚/音色の知覚/空間位置の知覚/複雑な音の知覚
 前庭系
  前庭器官の解剖/受容器細胞/前庭経路
 体性感覚
  刺激/皮膚の解剖と受容器官/皮膚刺激の知覚/体性感覚経路/痛みの知覚
 味覚
  刺激/味蕾と味細胞の解剖/味覚情報の知覚/味覚経路
 嗅覚
  刺激/嗅覚器の解剖/嗅覚情報の変換/特定のにおいの知覚
8 運動の制御 
 骨格筋
  解剖/筋収縮の物理的基盤/筋からの感覚フィードバック
 運動の反射性制御
  単シナプス性伸張反射/γ運動系/多シナプス性反射
 脳による運動の制御
  運動野の構成/運動の大脳皮質による制御:下行経路/運動の計画と開始:運動連合野の役割/運動の模倣と理解:ミラーニューロンシステムの役割/到達運動と把握運動の制御/熟練運動の障害・失行/大脳基底核/小脳/網様体
9 睡眠と生体リズム 
 睡眠の生理学的・行動的特徴
  睡眠段階/睡眠中の精神活動
 睡眠障害
  不眠症/ナルコレプシー/レム睡眠行動障害/徐波睡眠に関連する問題
 なぜ眠るのか
  徐波睡眠の機能/レム睡眠の機能/睡眠と学習
 睡眠と覚醒の生理的機構
  睡眠の化学制御/覚醒の神経制御/徐波睡眠の神経制御
 生物時計
  サーカディアンリズムとツァイトゲーバー/視交叉上核/季節性リズムの制御:松果体とメラトニン/サーカディアンリズムの変化:交代勤務と時差ぼけ
10 生殖行動
 性発達
  生殖体形成と受精/生殖器の発達/性成熟
 性行動のホルモン制御
  女性生殖周期のホルモン制御/動物の性行動のホルモン制御/アンドロゲンの行動への形成作用:男性化と脱女性化/フェロモン作用/ヒトの性行動/性的指向性
 性行動の神経制御
  男性/女性/パートナーとの絆の形成
 親行動
  げっ歯類の母性行動/母性行動のホルモン制御/母性行動の神経制御/父性行動の神経制御 
11 情動
 反応パターンとしての情動
  恐怖/怒り・攻撃・衝動の制御/攻撃行動のホルモン制御
 情動のコミュニケーション
  表情による情動表出:生得的反応/情動のコミュニケーションの神経基盤:認識/情動のコミュニケーションの神経基盤:表出過程 
12 食物摂取
 生理的調節機構
 飲水行動
  体液バランス/渇きの2つのタイプ/渇きの神経構造
 摂食行動:代謝
 何が食事を開始させるのか
  環境要因/腹部要因/胃要因/腸要因/肝臓要因/インシュリン/長期的な満腹感:脂肪組織からの信号
 脳内機構
  脳幹/視床下部
 肥満
  考えられる原因/治療    
13 学習と記憶 
 学習の性質
 シナプス可塑性:長期増強と長期抑圧
  長期増強の誘発/NMDA受容体の役割/シナプス可塑性の機構/長期抑圧/ほかの形式の長期増強
 知覚学習
  刺激を認識するための学習/知覚的短期記憶
 古典的条件づけ
 オペラント条件づけ
  大脳基底核/強化
 関係学習
  ヒトの前向性健忘/残された学習能力/宣言的記憶と非宣言的記憶/前向性健忘の解剖/宣言的記憶の固定における海馬の役割/エピソード記憶と意味記憶/空間記憶/動物における関係学習  
14 コミュニケーション
 発話と音声言語理解:脳内機構
  一側優位化/発話/音声言語の理解/聾者の失語/韻律:発話におけるリズム,口調,強勢/声の認識/吃音
 読字と書字の障害
  失語との関連/純粋失読/読字の理解に向けて/発達性読字障害/書字の理解に向けて 
15 神経疾患 
 腫瘍
 痙攣発作障害
 脳血管障害
 外傷性脳損傷
 発達障害
  有毒化学物質/遺伝性代謝障害/Down症
 変性疾患
  感染性海綿状脳症/Prakinson病/Huntington病/Alzheimer病/筋萎縮性側策硬化症/多発性硬化症/Korsakoff症候群
 感染症による疾患
16 統合失調症,感情障害
 統合失調症
  解説/遺伝性/統合失調症の薬理学:ドーパミン仮説/神経学的障害としての統合失調症
 大感情障害
  解説/遺伝性/出生季節/生物学的治療/モノアミン仮説/前頭葉の役割/ニューロン新生の役割/サーカディアンリズムの役割 
17 不安障害,自閉性障害,注意欠陥・多動障害,ストレス障害 
 不安障害
  パニック障害,全般性不安障害,社会不安障害/強迫性障害
 自閉性障害
  解説/考えられる原因
 注意欠陥・多動障害
  解説/考えられる原因
 ストレス障害
  ストレス反応の生理/長期間のストレスが健康に及ぼす影響/ストレスが脳に及ぼす影響/心的外傷後ストレス障害/制振神経免疫学
18 薬物濫用
 嗜癖に共通の特徴
  簡単な背景/正の強化/負の強化/渇望と再発
 日常的に濫用されている薬物
  オピエート/覚醒剤:コカインとアンフェタミン/ニコチン/アルコール/大麻
 遺伝と薬物嗜癖
 薬物濫用の治療

関連商品

定価:本体18,000円+税
在庫:お問い合わせください

▼ 補足資料